最新記事
- マクラーレン、チャンピオンシップ後半戦は駆...
- フェラーリ代表、中国GPの失格以降はパフォー...
- フォード、レッドブルの自社PU製造における関...
- ボッタス、キャデラックF1のひとり目のドライ...
- 【F1ドライバーを支える人々】家族こそ最強の...
- 勝者と敗者の扱いを熟考するマクラーレンのブ...
- フェルスタッペンはエンジン交換でセンサー問...
- F1 CEOドメニカリ、将来のエンジンフォーマッ...
- シートをめぐる噂が流れるも、ローソンは現時...
- 契約問題の解決でチームの安定性を確保したフ...
- 2026年のF1オーストラリアGPに『ピアストリ・...
- 【F1ドライバーを支える人々】オコンのF1キャ...
【小松礼雄のF1本音コラム】フランスGPから“6連戦”。小規模チームを悩ませる過密スケジュール
2018年6月22日
現役日本人F1エンジニアとして、ハースF1でチーフを務める小松礼雄エンジニア。F1速報サイトで好評連載中のコラム、今回はF1第6戦モナコGPをふり返り。現在のF1で起きている真相と、現場エンジニアの本音を読者のみなさまにお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
マシンのアップデートを入れたカナダGPですが、ロマン(グロージャン)が12位、ケビン(マグヌッセン)が13位という残念な結果に終わりました。ただ、アップデート自体は機能していたと思いますし、前回のコラムで懸念していたパーツの脱落問題も解決できていたので、そこに関しては良かったと考えています。
カナダGP初日の金曜日はマシンの安定性があまり良くなかったのですが、セッティングを変更してFP3へ臨んだ結果バランスが改善し、ロマンも手応えを感じていました。しかし、ハイパーソフトを履いて1周アタックした時点でパワーユニットに問題が発生してしまい、その後FP3での走行はできなくなってしまいました。
トラブルの原因としてあやしい部分は分かっていたのですが、FP3から予選までは2時間しかないため、それらをすべて交換することはできませんでした。時間内で換えられるパーツだけを交換して予選を迎えたものの、正直なところタイムアタックをできない可能性は高いと覚悟していました。
しかし、現実はアウトラップどころか、ピットレーンからも出られず……。ロマンは、残念ながらコースインもできないまま、Q1を終える結果となりました。
パワーユニットの問題なので僕らにはどうしようもできないのですが、モナコGPのようにパフォーマンスが振るわなかったグランプリではなく、しかも調子が良く予選で上位につけられそうだったロマンにトラブルが出てしまったのは、本当に残念でした。
一方のケビンはモントリオールのサーキット特性と新しいマシンにうまく対応できず、FP1の出だしからロマンに対して一歩遅れていました。
モントリオールのような壁に囲まれたサーキットでは、ドライバーがどれだけマシンに自信を持って攻められるか、縁石をアタックできるかが重要になるのですが、ケビンは苦労していました。
ケビンは予選前の最後のFP3でもロマンより0.4秒くらい遅かったのです。コンマ4秒で順位は7番手から14番手まで落ちるので、最悪の場合はQ1敗退もあるかもしれない……と危惧していました。
結果としてケビンは予選を11番手で終えましたが、FP3までの状態を考えると、よく挽回してくれたとは思います。しかし、以前にも書きましたが、F1のレベルで遅れを取り戻すというのはなかなか難しいんです。
ですから、今回の週末からケビンが学ばなければいけないことは「いかにフリー走行1回目からきちんと合わせることが重要か」ということです。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
マシンのアップデートを入れたカナダGPですが、ロマン(グロージャン)が12位、ケビン(マグヌッセン)が13位という残念な結果に終わりました。ただ、アップデート自体は機能していたと思いますし、前回のコラムで懸念していたパーツの脱落問題も解決できていたので、そこに関しては良かったと考えています。
カナダGP初日の金曜日はマシンの安定性があまり良くなかったのですが、セッティングを変更してFP3へ臨んだ結果バランスが改善し、ロマンも手応えを感じていました。しかし、ハイパーソフトを履いて1周アタックした時点でパワーユニットに問題が発生してしまい、その後FP3での走行はできなくなってしまいました。
トラブルの原因としてあやしい部分は分かっていたのですが、FP3から予選までは2時間しかないため、それらをすべて交換することはできませんでした。時間内で換えられるパーツだけを交換して予選を迎えたものの、正直なところタイムアタックをできない可能性は高いと覚悟していました。
しかし、現実はアウトラップどころか、ピットレーンからも出られず……。ロマンは、残念ながらコースインもできないまま、Q1を終える結果となりました。
パワーユニットの問題なので僕らにはどうしようもできないのですが、モナコGPのようにパフォーマンスが振るわなかったグランプリではなく、しかも調子が良く予選で上位につけられそうだったロマンにトラブルが出てしまったのは、本当に残念でした。
一方のケビンはモントリオールのサーキット特性と新しいマシンにうまく対応できず、FP1の出だしからロマンに対して一歩遅れていました。
モントリオールのような壁に囲まれたサーキットでは、ドライバーがどれだけマシンに自信を持って攻められるか、縁石をアタックできるかが重要になるのですが、ケビンは苦労していました。
ケビンは予選前の最後のFP3でもロマンより0.4秒くらい遅かったのです。コンマ4秒で順位は7番手から14番手まで落ちるので、最悪の場合はQ1敗退もあるかもしれない……と危惧していました。
結果としてケビンは予選を11番手で終えましたが、FP3までの状態を考えると、よく挽回してくれたとは思います。しかし、以前にも書きましたが、F1のレベルで遅れを取り戻すというのはなかなか難しいんです。
ですから、今回の週末からケビンが学ばなければいけないことは「いかにフリー走行1回目からきちんと合わせることが重要か」ということです。
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
8/1(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
8/2(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
8/3(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


※ハンガリーGP終了時点
1位 | オスカー・ピアストリ | 284 |
2位 | ランド・ノリス | 275 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 187 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 172 |
5位 | シャルル・ルクレール | 151 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 109 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 64 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 54 |
9位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |
10位 | エステバン・オコン | 27 |

※ハンガリーGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 559 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 260 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 236 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 194 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 70 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 52 |
7位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 51 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 45 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 35 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

