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トロロッソ・ホンダF1密着:カナダGPは11位完走のガスリー、データも取得し新パワーユニットに手応え
2018年6月11日
土曜日のフリー走行3回目にピエール・ガスリーのパワーユニット(PU)にトラブルが発生したホンダ。予選まで時間がなかったため、予選に参加させることを優先したトロロッソ・ホンダは、前戦モナコGPまで使用していた旧式の仕様に戻して、ガスリーを予選に臨ませた。
しかし、ガスリーは渋滞などの影響もあってQ1で敗退。予選は16番手に終わった。すでに5戦を戦ったPUでカナダGPのレースを走らせると、次のフランスGPは7戦目のグランプリとなる。
フランスGPは2008年以来10年ぶりも開催。しかも、ガスリーの母国グランプリ。その重要なレースでPUを交換するという選択肢を採りたくなかったトロロッソ・ホンダは、日曜日にスペアとして用意してあった新型PUに交換する決断を下した。
これでカナダGPのレースは、2台そろって新しいスペックのICEが搭載されたPUでスタートすることになったトロロッソ・ホンダ。だが、日曜日にも不運に見舞われてしまう。
スタート直後の5コーナーで12番手からスタートしたブレンドン・ハートレーがランス・ストロールと接触。コンクリートウォールとストロールに挟まれてクラッシュしたハートレーのマシンは大破し、6コーナーまで飛んで行ってようやく止まった。もちろん、ハートレーはその場でリタイア。
自力でマシンから降りたハートレーは、メディカルセンターへ運ばれた後、さらなる検査を受けるため、ヘリコプターで病院に移送。精密検査の結果、肉体的にダメージはないことが判明し、検査後すぐにサーキットに帰ってきた。
「本当に残念。今週末はパワーユニットのいいアップデートがあって、ポイントにチャレンジできるペースがあったからね。僕の体に全然問題はないし、次のレースの準備もできている」(ハートレー)
これで1台だけになったトロロッソ・ホンダ。19番手からスタートしたガスリーは、ハートレーの事故によって出動していたセーフティカー明けの再スタート後のストレートでフォース・インディアのセルジオ・ペレスやハースのケビン・マグヌッセンをオーバーテイクする素晴らしい走りを披露した。
入賞まであと1歩という11位までポジションを上げたガスリー。ポイント獲得はならなかったが、レース後は新PUに手応えを感じていた。
「ストレートで複数のクルマをオーバーテイクしたよ。ホンダの努力に感謝したい。あとは不運に見舞われることなく、そのポテンシャルをしっかりと発揮するだけ。次のレースは僕のホームグランプリ。すごく楽しみ!」(ガスリー)
無得点に終わったものの、新PUを入れたトロロッソ・ホンダにとっては収穫もあった。
「全体的に燃焼が改善され、スタート時にトルクを安定して出せるようになりました。またドライバビリティもさらに向上しているようです。ICEの出力だけでなく、PUの性能が総合的に改善されたことが確認できたことは、シーズンの次のステージに向けて、良い材料です」(田辺TD)
(Masahiro Owari)
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5/30(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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5/31(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/1(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 186 |
2位 | ランド・ノリス | 176 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 137 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
5位 | シャルル・ルクレール | 94 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 71 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | アイザック・ハジャー | 21 |
10位 | エステバン・オコン | 20 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 362 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 165 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 159 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 144 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 54 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 26 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 16 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 16 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

