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トロロッソ・ホンダ甘口コラム スペインGP編:結果は惨敗も、マシンに好感触を得た第2の開幕戦

2018年5月21日

 トロロッソ・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価する連載コラム。レースごとに、週末のトロロッソ・ホンダのコース内外の活躍を批評します。今回は2018年F1第5戦スペインGPを、ふたつの視点でジャッジ。

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 結果だけを見れば、スペインGPでのトロロッソ・ホンダは、惨憺たる結果だった。

 まず、土曜日にブレンドン・ハートレーがフリー走行3回目に大クラッシュしてしまった。幸いドライバーとモノコックにダメージはなかったが、ギヤボックスとパワーユニットは深刻なダメージを受けていたため、すべて交換した。

 これにより、ハートレーはICEとターボ、そしてMGU-Hが3基目となり、MGU-KとES、そしてCEは2基目と早くもレギュレーションで定められている上限に達してしまった。

 日曜日はピエール・ガスリーがクラッシュに見舞われた。こちらはサスペンションにダメージを負っただけで、PUやギヤボックスには損害はないようだが、12番手とポイントが狙える位置からのスタートだっただけに、残念な事故だった。

 アゼルバイジャンGPに続いて2戦連続でのポイント獲得はならなかったが、内容という点ではアゼルバイジャンGP以上に充実していた。

 予選でガスリーが自身3戦ぶりとなるQ2進出。チームとしては第3戦中国GPでハートレーがQ2に進出していたが、そのときのハートレーはQ2最下位の15位だったのに対して、今回のガスリーは12位だった。タイムも中国GPのハートレーがトップ10から約0.8秒離されていたのに対して、スペインGPのガスリーは約0.3秒だった。

 第2戦バーレーンGPで4位入賞を果たしたトロロッソ・ホンダだったが、翌戦の中国GPで謎の失速。原因ははっきりとしないまま、続く第4戦アゼルバイジャンGPでも満足のいく走りができなかった。

 それがスペインGPでは明らかに改善していた。それは、予選後のガスリーのコメントにも表れていた。

「中国とバクーで苦しんだけど、今回ようやく以前のパフォーマンスを取り戻せたと思う。まだパフォーマンスを十分に引き出せてはいないけど、以前よりも前進できたことが何よりも良かった。いくつかいい答えが得られたことは、チーム全員にとって励みになる」

 しかも、ヨーロッパラウンド初戦のスペインGPは第2の開幕戦とも呼ばれ、多くのチームがアップデートしてきた。そのような状況の中で、トロロッソはあえてアップデートパーツを投入しなかった。

「僕らにとって一番大事なのは自分たちのパッケージを理解することだった。スペインGPの週末では、セットアップに関して、前よりもうまく機能させることができた」(ガスリー)

 つまり、トロロッソのマシンにはまだ隠されたポテンシャルが残されており、今後のマシンのアップデートによっては、マシンはさらに速くなる可能性が残されている。それがトロロッソ・ホンダがスペインGPで得たポジティブな結果だった。

(Masahiro Owari)


レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


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8位セルジオ・ペレス150
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