F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:導入前は大不評だったコクピット保護デバイス『ハロ』、現在の評価は?

2018年3月1日

 導入が決まった時にはあれほど非難の嵐が吹き荒れた、ドライバー頭部保護デバイス『ハロ』。各チームの開発エンジニアたちは新車発表の際も、「ハロ自体が重い上に重心が高いから、マシンバランスが完全に狂ってしまった。空力的な影響も、ものすごく大きい」とハロのせいでいかに迷惑を被ったか、ぼやきまくっていた。 

F1バルセロナテスト:ロバート・クビカ

 一方で『外見の醜さ』は、どうか。バルセロナのテスト現場で実車を間近で見た感想で言うと、これが意外に違和感がないのである。確かにかなりのボリューム感なのだが、メルセデスとレッドブル以外はカーボンむき出しの黒ではなく、マシンと同一カラーリングにしていることもあって、存在がそれほど気にならない。個人的にはすでに初日で完全に見慣れてしまった。


 実際に運転するドライバーに訊いてみても、たとえばシャルル・ルクレールは、「ガレージに停まっている時は、頭の上に大きな物体がのしかかってる感じがする。でも実際に走り出すと、まったく気にならないね」という。


「真ん中に確かに支柱が見えてるんだけど、走ってる最中はピントは遠くに合ってるわけで、ほとんど見えてないのと同じなんだ。コーナリング中は左右に目線が行くから、いっそう気にならないしね」


 ただしマシンへの乗り降りは、ちょっとめんどくさそうだ。
 ピエール・ガスリーも走行中はルクレールと同じく「付いてるかどうかさえ意識しない」と言うが、ハロに触れないように乗ろうとして、レーシングスーツを引っかけて破いてしまったそうだ。

F1バルセロナテスト:ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)

 さらに降りる時も、「ハロを両手で掴んで立ち上がろうとしたら、『上部に付いてる空力デバイスが壊れちゃうから、掴んじゃダメ!』と、エンジニアに怒られてね」と、苦笑する。


 ちなみに去年までは、コクピット内で立ち上がって横に降りるのが普通だった。それが今年は、ハロの前部を跨いでノーズに立ち、そこから降りることになりそう。メルセデスではさっそく、ハミルトンがコクピットから毎回飛び降りずに済むよう、専用の小さな降車台が置かれていた。ボッタスにも同様の措置が取られたかどうかは、まだ不明だ。

F1バルセロナテスト:ニキータ・マゼピン(フォース・インディア)


F1バルセロナテスト:カルロス・サインツJr.(ルノー)



(Kunio Shibata)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号