最新記事
- フェルスタッペン、スプリント予選6番手で悲...
- 角田裕毅、FP1で5番手もスプリント予選はQ1敗...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPスプ...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPフリ...
- F1カタールGP FP1:ルクレールが首位発進、選...
- F1コラム:辞任と解雇が相次ぐFIAの危機的状...
- 戦況が変わり「タイトルが手からこぼれていく...
- F1第23戦木曜会見:戦略をめぐる僚友との問題...
- シューマッハー後任候補のボッタス、メルセデ...
- FIA幹部の離脱が続き、F1レースディレクター...
- メルセデスのリザーブを務めたミック・シュー...
- グランプリのうわさ話:ボッタスのレッドブル...
ロンドンバス1台分の荷重に耐える強度が必要。F1ハロ統合テストには「思わず息をのむような瞬間」も
2018年2月17日
マクラーレンのチーフエンジニアリングオフィサー、マット・モリスによると、コクピット保護デバイス「ハロ」のチーム内でのテスト中には、「思わず息をのむような瞬間」が何度もあったという。
ハロをシャシーに統合する作業は、全てのF1チームにとって難しい課題であり、マクラーレンも例外ではなかった。ウォーキングの技術スタッフは、このデバイスの統合に向けて、モックアップを使って段階的にテストを進めていくアプローチを採った。
だが、ハロの耐力レベルのテストでかける荷重はきわめて大きく(メルセデスのジェームス・アリソンは、これを「ロンドンバス1台分とほぼ同じ重さ」と表現した)、彼らは想定していなかったほどの規模でシャシーの設計変更を強いられたという。
「とても難しい課題だった」と、モリスは言う。
「耐荷重レベルがものすごく高いんだ。ともあれ、難しいことは最初から分かっていたので、十分な数のテストピースを作れるように、あらかじめ時間と予算はたっぷりと取ってあった」
「もちろん、このテストだけのために、実物と同様のシャシーを作りたくはない。そこで様々なテストピースを作り、そこにダミーのハロ、ハロの一部分、そして実物のハロを取り付けて、荷重をかけた時に接合部分がどうなるかを試した」
「その過程で、いくつかの問題点が明らかになった。だが、そうした問題にも対処できるように、早めに計画を進めてきたので、実物のシャシーの製作に間に合うように解決できた」
「ただ、そのタイミングはかなり際どかったし、全然苦労はなかったと言うつもりもない。特にハロに斜めから荷重をかける静的テストをやった時には、見ていて思わず息を呑むような瞬間が何度もあった。何しろ、ロンドンバス1台分の荷重をかけるのだからね」
「あの荷重の大きさを知った上でテストの進行を見守るのは、それに耐えるように設計されていることが分かっていても、本当にヒヤヒヤするものだった」
装着が義務付けられたハロ本体は、全チームが同じものを使用する。だが、指定された範囲内であれば、各チームがハロの「フェアリング」をデザインすることは許されている。
マクラーレンの空力部門のトップ、ピーター・プロドロモウは、当面はどのチームもパフォーマンスゲインの可能性を探ろうとして、様々なデザインのフェアリングを試してくるだろうと考えている。
「空力的に言えば、ハロが悪影響をもたらすのは確かだ。まず最初のうちは、その悪影響をどう打ち消すかが課題になる。これはダメージ・リミテーションと呼んでもいいと思う」と、プロドロモウは述べた。
「その段階が過ぎると、次には可能性を模索する時期が来るだろう。ハロがあることを前提にして、新たに興味深い手法が開拓されるかもしれない」
「それぞれに異なった多様なソリューションが登場するのは間違いない。ハロの基本形状をベースとして、できることはかなり限定されているが、そこには何らかの可能性があるということだ」
「私たちを含めて誰もが直面することになるのは、エンジンに取り込まれる気流、そのエリアにあるクーリングダクト類への気流、そしてリヤウイングにあたる気流に、ハロがどんな影響を及ぼすかという問題だ」
「裏を返せば、これまでにはなかったチャンスが、そうした部分で生まれる可能性がある」
「ただ、そうして得たアドバンテージは、あまり長続きはしないだろう。シーズン半ば頃までには、他のチームにコピーされてしまうに違いないからだ」
「面白いのはシーズンの前半戦だと思う。私の大ざっぱな予想として、それ以降は全チームのソリューションが、だいたい似たようなものに収束していくと思う」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(Translation:Kenji Mizugaki)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |