McLaren関連記事
F1 Topic:セッティングの大幅な変更でQ3に進出したアロンソ。決勝に向けたひとつの懸念
2017年11月12日
金曜日のフリー走行で2つのセッションとも10番手に終わり、「このままなら、Q3に行くのは厳しいだろう」と語っていたフェルナンド・アロンソ。しかし、土曜日になるとパフォーマンスが一変。予選前のフリー走行3回目では6番手のタイムを記録し、予選Q1を余裕で通過。Q2も6番手で突破し、Q3へ進出した。理由はセッティングの大幅な変更にあった。
金曜日のフリー走行2回目でアロンソが使用していたフロントウイングは、軽めの旧タイプだった。じつはフリー走行1回目では、アロンソはダウンフォースが多めの新ウイングを使用していた。
ところがサスペンションに不具合があり、フリー走行1回目でフロントウイングにダメージを与えてしまったため、フリー走行2回目は軽めの旧タイプを使用するしかなかった。そのため、マシンのバランスをとるため、マシン全体のダウンフォースレベルを軽めに設定して走らせていた。
だが、これではタイムが出ないと判断したマクラーレンは、ダメージを負ったフロントウイングを急きょ現場でリペアし、金曜日の夜に修復して、セッティングを重めに変更する決断を下した。
これでアロンソはインフィールド区間となるセクター2で初日は8番手だったが、予選では5番手の区間タイムを記録するまでスピードアップ。予選Q3進出に大いに貢献した。
ところが、このセッティング変更はレースに向けて、懸念材料となったことも確かだ。なぜなら、ダウンフォースを付け気味にしたアロンソのマシンはトップスピードで金曜日より20km/hも落ちたからだ。フリー走行2回目のアロンソのスタート・フィニッシュラインスピードは331.6km/hで11番手だったが、予選では一転311.8km/hまで下がり、順位も19番手となった(20番手はチームメイトのストフェル・バンドーン)。
予選後の会見である記者が、ホンダPUのストレートスピードの遅さを指摘した質問をしていたが、PUは金曜日とまったく同じことを考えれば、予選でのトップスピードの遅さはPUだけに起因するものでないことは明白だ。
問題はレースでライバルとなるだろうフォース・インディア勢がトップスピードでトップ(ペレス)と4番手(オコン)にいることだ。もし、アロンソがレースでオーバーテイクされることで、入賞できないようなことがあれば、それはPUの性能だけが原因ではないことだけはただしておきたい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
12/6(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
12/7(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
12/8(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |