F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

鈴鹿凱旋に予想以上の歓迎を受けた琢磨。インディ500チャンピオンリングにハミルトンも大興奮

2017年10月9日

 インディカー・シリーズのシーズンを終えると毎年F1日本GPに姿を見せる佐藤琢磨だが、今年の鈴鹿凱旋は本人の期待以上に盛り上がった。


 琢磨自身もインディ500日本人初制覇の偉業が、このように祝福されるとは思っていなかっただろう。


 金曜日に現地入りした琢磨は、午後からサーキットに入った。まずはデモランをするHONDA RA300のシート合わせをし、そのあとはVIPラウンジやパドッククラブの訪問など、分刻みでスケジュールをこなしていく。

F1日本GPのステージに登場した琢磨を大歓声が迎える


 土曜日朝のステージでは登壇するやいなや、場内から拍手と祝福の声援が鳴り止まず、琢磨本人もどうしていいか迷ってしまうほどだった。それでも琢磨はまずファンへ感謝を述べた。


「僕の夢でもあったインディ500を今年勝つことが出来ました。多く人のサポートがあってアメリカでレースしてきて、8年目で叶った夢でしたけど、ファンの皆さんがここまでサポートしてくれたおかげだと思います。もうありがとうの言葉しかありません」


 そして、その礼を表すように右手のチャンピオンリングをファンに見せる。場内のファンもオオ!と言う歓声が上がった。


 琢磨を祝福したのはファンだけではない、パドックにいたレース関係者、イベントで同席したゲスト、誰もが琢磨に向けて「インディ500優勝おめでとう!」と開口いちばんに語った。


 ステージで同席したデイモン・ヒルは「父(グラハム)以外で、初めて会ったインディ500チャンピオンだよ」と言い、琢磨の偉業を讃える。また前夜祭で意外にも初共演になった小林可夢偉も、「インディ500は朝までテレビで見ていて、全然寝られなかったですよ」と興奮をステージで話していた。

トークショーでの琢磨と可夢偉


 琢磨はトークショーをするだけでなく、50年前のF1マシンHONDA RA300で鈴鹿を走行。鈴鹿のコースを懐かしむように爆音を響かせファンを沸かせていた。

HONDA RA300をデモランした琢磨


 どこへ行っても引っ張りダコの琢磨だったが、そんな琢磨にいちばん食い付いていたのは、この日本GPを制したルイス・ハミルトンだった。


 レースを制し、表彰台に上がると琢磨は国際映像に放映されるインタビュアーとしてポディウムに登場。流暢な英語でハミルトンの優勝を讃えた。するとハミルトンは琢磨のリングを注視、「すげえリングだな、カッコいい」と琢磨に呟く。


 その後マックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドのインタビューを終えて、再びハミルトンに戻ると、今度はハミルトンが「ちょっとはめていい?」と琢磨からリングを借りて、自分の指にはめてポーズを取った。


 これが全世界に放映されたのは、思う壺だったろう。琢磨がインディ500チャンピオンであることは、世界中何億人と言うモータースポーツファンに知れ渡ったのだ。


 琢磨はこの鈴鹿でインディカー・シリーズのアンバサダーとしても最高の仕事をしたことになる。

インディ500でチームメイトだったアロンソと共にトークショーにも登場


 今年アロンソがインディ500に出場したことも、ルイスがチャンピオンリングを欲しがったことも、インディ側にとっては格好のプロモーションになったはずだ。


 琢磨は月曜までトークショーを行って鈴鹿を後にした。F1時代とはまた違う鈴鹿へのカムバックだったが、今年ほどファンに祝福されたこともなかっただろう。琢磨がレーシングドライバーであり続ける限り、鈴鹿はいつまでも琢磨の故郷なのだ。



(Photo&Text Hiroaki Matsumoto)


レース

11/29(金) フリー走行 22:30〜23:30
スプリント予選 26:30〜27:14
11/30(日) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
12/1(日) 決勝 25:00〜


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号