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F1 Topic:パドックで囁かれはじめた『2019年問題』。震源地はレッドブルか

2017年9月17日

 シンガポールGP直前にメルセデスがバルテリ・ボッタスの残留を発表した。これでメルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ3チームの2018年のドライバーズラインアップが固まった。 


 これで一件落着かと思いきや、シンガポールGPのパドックでは早くもドライバー市場の『2019年問題』がささやかれ始めている。というのも、トップ3チームの6人のドライバーのうち、セバスチャン・ベッテルを除く5名が2018年末で契約が切れるからだ。


 ルイス・ハミルトンが前回メルセデスと契約を更改したのは2015年の5月で、その内容は3年契約で契約金は1億2000万ドル(約132億円)だった。つまり、2018年が3年契約の3年目となる。


 ボッタスは1年契約なので、2019年以降は未定。8月にフェラーリに残留するキミ・ライコネンも1年契約。さらにダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンの2人のレッドブル・コンビもチームとの契約は2018年いっぱいだ。メルセデスとフェラーリが、ボッタスとライコネンとの契約をそれぞれ1年延長にとどめたのも、2019年にあらゆる変化に対応できるようにしておくためだ。


 さらにここにきて、レッドブルはパワーユニットに関するルノーとの契約も2018年限りとなっていることも、2019年問題を複雑にしている。


 その渦中にいるフェルスタッペンは、こう話す。
「僕の興味は2018年の序盤にこのチームがどういう状態になっているかということ。僕たちがどれくらい競争力があるか。そのあとのことは、それから。もちろん、チームとルノーの契約が2018年限りだということは知っている。その後、チームがホンダと契約することになったとしても、それは僕が決めることじゃないからね」


 2020年までベッテルとの契約を延長したばかりのフェラーリは、ベッテルとの相性を考えると、2019年にフェルスタッペン獲りに動くとは考えにくい。移籍の可能性が高いのはメルセデスだ。いずにしても、その判断を下すのは2018年の序盤のパフォーマンスを見て、行われることになる。


 いずれにしても、F1界の2019年問題の震源地は、レッドブルになることは間違いない。



(Masahiro Owari)


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