F速

  • 会員登録
  • ログイン

小松礼雄コラム第11回:バトルの裁定には一貫性が必要。クビカ復活に感動したインシーズンテスト

2017年8月17日

 ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの第11回目をお届けします。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

■ハンガリーGPは金曜から苦戦。レースの裁定には疑問も

 サマーブレイク前のラストレースとなったハンガリーGPでしたが、金曜日の時点から苦戦していました。マシンのダウンフォース不足もありますが、なかなかタイヤをうまく機能させられず、特にスーパーソフトでの速さが足りませんでした。

 まず金曜日ですが、ロマン(グロージャン)がFP1でとっちらかっていただけに(アントニオ)ジョビナッツィが数周でクラッシュし、マシンを壊してしまったのも痛かったですね。

 右フロント以外のサスペンションをすべてて交換というかなり大掛かりな修復になってしまったので、かなり時間がかかりケビン(マグヌッセン)はFP2の残り20分弱しか走れませんでした。

 ロマンはFP2でもかなり手こずり、セッティングをつめていくという段階には至りませんでした。結果として、ほぼ1日遅れに近い状況で土曜日を迎えることになってしまいました。FP3で少しは改善したものの、やはり遅れは大きく、予選はロマンが15番手、ケビンが16番手という残念な結果でした。

 レースではまず、ターン1でロマンが(ニコ)ヒュルケンベルグに追突され、それだけならまだ良かったのですが、ターン2の出口で今度は(マーカス)エリクソンにぶつけられたんです。エリクソンの右リヤとロマンの左フロントが当たった結果、リムにダメージを受けスローパンクチャー起こしてしまいました。

 ただ、アクシデント直後にセーフティカーが導入されたことにより、タイヤのプレッシャーが全体に下がっていたので、最初はその兆候に気づきませんでした。ところが、リスタートすると右前輪はプレッシャーがちゃんと上がってきたのに対し、左前輪はなかなか上がってこなかったので、これはスローパンクチャーだと気づき、緊急ピットインしました。

 ここで残念だったのは、タイヤ交換でミスが起こってしまったことです。以前からトレーニングを積み、カナダGPあたりからピット作業のスピードも上がってメカニックたちも自信を持っていただけに残念でした。

 ミスを犯したメカニックはすぐにシグナルを送り、チーフメカニックから僕のところへ連絡がきたのですが、ドライバーに伝えた時にはもうピットレーンを出た後だったため、リタイアせざるを得ませんでした。

…記事の続きは会員登録後閲覧できます。

※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。

レース

6/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/29(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※カナダGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ198
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル136
5位シャルル・ルクレール104
6位ルイス・ハミルトン79
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン22
10位アイザック・ハジャー21

チームランキング

※カナダGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム374
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム199
3位スクーデリア・フェラーリHP183
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位マネーグラム・ハースF1チーム28
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム22
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー20
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号