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クビカ「マシンが長くワイドだということを忘れていた」。ピットでアクシデントも概ね満足
2017年8月3日
ハンガリーF1合同テストでルノーの最新F1マシンでの初テストを終えたロバート・クビカが、100パーセント満足はしていないが、満足すべきレベルだったと語った。クビカは約6年半ぶりにF1公式テストに参加、13人中4番手のタイムを記録した。
2011年にラリーでのクラッシュで重傷を負ってF1活動を諦めなければならなくなったクビカだが、徐々にラリーなどで競技活動に復帰。今年6月と7月にはルノーF1のプライベートテストに参加、2012年型マシンで走行を行った。
その後、ルノーはクビカのF1復帰の可能性を評価するため、ハンガリーでのF1合同テストでの起用を決めた。現行F1マシンに乗るのはこれが初めてだったものの、クビカはラップごとにタイムを向上させていき、午後のセッション終盤にウルトラソフトで走行した際に記録した1分18秒572でこの日の全体での4位となった。クビカは一日のなかで合計142周と、13人中2番目の周回数をこなし、体力的に問題ないことも証明している。
「今日ここでR.S.17に乗って走ることができ、最高の気分だった。大勢のファンが僕の走りを見に来てくれたのも本当にうれしかった。皆にお礼を言いたい」とテストを終えたクビカは語った。
「ここまでの道のりは信じられないようなものだった。自問自答を繰り返してきた」
「今日は最新世代のマシンについてたくさんのことを学んだ。前より幅が広いなど、僕が乗っていたころのF1マシンとはたくさんの違いがあった。でも、チームのプログラムをきっちりとこなすことができたし、いい形で前進できたと思う。R.S.17、そして2017年のタイヤについての理解がかなり深まった」
「今日のテストが終わったわけだけど、次のステップがどうなるのかはまだ今の段階では分からない。とにかく今は、このテストを実現してくれたルノー・スポールF1チームの皆に心から感謝したい」
クビカが最初にインスタレーションラップに出る際、タイヤでガレージ内のウォールにヒット、その衝撃でガレージ上の看板が落下するというアクシデントがあった。今年のマシンの幅に慣れていないクビカは、大勢の人々が集まっているのに気をとられていてミスをしてしまったと言う。
「自分の前にいる人たちに気をとられて、このマシンがこんなに長くワイドだということを忘れてしまった。でも今日のミスはこのひとつだけだから、悪くないよ」とクビカが語ったとRACERが伝えた。
「とても有意義な一日だった。僕にとってはもちろんのこと、チームにとってもそうだ。たくさんのテストをした。最後の赤旗のせいで予定していたランを1回走りそこなったけど、それ以外はプログラムを完璧にこなせた」
「このマシンは僕が最近テストで乗ったものとは完全に別物だ。これだけ違いがあると、適応するのにある程度時間がかかる。でも今日の出来には満足すべきだろう。もちろん、上を見たらきりがないけれど、現実的にならなければ。楽な一日ではなかったが、いい仕事はできたと思う」
「ハンガリーは難しいコースだ。体力的なきつさではトップレベルだ。ニコ・ヒュルケンベルグが言っていたとおりで、ここで走ることができればどこでも走れる。きつかったけれど、ほとんどのドライバーは走っていてきつい思いをしていると思う」
「合計140周以上を走った。明日走れと言われたらまた走れるよ。つまり体力レベルは問題ないということだから、それはいい兆候だ。もっと向上させる必要がある面はあるけれど、それはいつだってそうだ。3カ月前に誰かに『ハンガロリンクで140周走れるよ』と言われたら喜んだだろう。でも実際それができたいまは、もっと上を望んでいる。そうはいっても、僕らは満足すべきだろう。僕はハッピーだよ」
次のプランを聞かれたクビカは「今のところ決まっているのは、飛行機に乗って明日朝家に帰るってことだけだよ!」と冗談を言った後、こう答えた。
「どうかな、これからどうなるかを見ていくよ。もっと機会が欲しいと思うけど、本当のところ、どうなるか分からない。もう少し待ってみる必要がある」
(AUTOSPORTweb)
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