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ベッテル、会見で「謝罪」と「後悔」の言葉を繰り返すも、“故意の接触”に厳しい追求
2017年7月7日
F1オーストリアGP木曜に行われたFIA記者会見に、前戦アゼルバイジャンで接触を起こしたセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンが出席した。ベッテルは自分の行為について後悔し、ハミルトンに直接謝罪したと述べ、この件の幕引きを願っている。
アゼルバイジャン決勝のセーフティカー先導時、リスタートを前に、先頭を走るハミルトンにベッテルが追突、ブレーキテストをされたと考えたベッテルは憤り、ハミルトンの隣に並びかけて、手を挙げて怒りを示し、ハミルトンにヒットした。
この行為によって、ベッテルには10秒のストップ&ゴー・ペナルティおよびペナルティポイント3が科されたが、FIAは、さらなるペナルティを科す必要があるかどうかを判断するため、詳しい調査を行うことを決め、その審議が3日に行われた。
ベッテルには厳罰が下る可能性があるとの推測もなされていたが、結果的にはFIAはベッテルの正式な謝罪を受け入れ、これ以上のペナルティは科さないことを決めた。ベッテルはこの裁定を受け、自身の公式サイト上に謝罪文を掲載した。
記者会見においてアゼルバイジャンのことを改めて話すよう求められたベッテルは、次のように答えた。
「すでに皆が何度も見ていることだし、必要ないと思う。マシンに乗っていた時と、マシンから降りて少し距離を置いた時とでは、かなり考え方が変わった。だから声明を発表した」
「決勝直後にルイスと話す機会があった。この問題をこれ以上拡大させたくはない。僕は、言うべきことをすべて言ったと思う」
「あれは間違った動きであり、間違った決断だった。彼の横に並びかけて、彼のタイヤにヒットしたことがだ。あの時は(ハミルトンの動きに)驚いて、腹を立てて、過剰な反応をしてしまった。あの瞬間のことを誇りに思えるか? ノー。取り消したいか? 後悔しているか? イエス。でもこの問題をこれ以上長引かせる必要はないと思う」
ハミルトンは、レース後、月曜と火曜にベッテルと会話し、メールも受け取り、謝罪を受けたと明かした。今後もベッテルとの関係は変わらないというハミルトンのコメントを受け、「関係に大きな影響はなさそうだと聞けてうれしい」とベッテルは語った。
「僕のしたことは間違っていた。そしてそれについて謝罪した。あとはルイス次第だと思う。彼が腹を立てるのは理解できるが、この件を後にして前に進むという言葉を聞くことができてうれしい」
会見中には、ベッテルの2度目の接触に関し、厳しい質問も投げかけられた。「本当は故意にルイスにクラッシュしようとしたのか、ステアリングへの注意がおろそかになっただけなのか」と聞かれたベッテルは「単純なことで、僕は(ハミルトンの動きに)驚いて、不満に思い、彼に並びかけて、過剰な反応をした。これ以上説明する必要はないと思う。状況ははっきりしている。皆が見たことだ」と答えるにとどまった。
また、「あなたは自分のマシンを武器に使った。ずいぶん軽い罰で済んだと認めますか?」との問いに対し、ベッテルは、ハミルトンと彼のマシンにダメージを与えるつもりはなかったと繰り返した。
「彼(ハミルトン)にも話したが、彼を傷つける気は全くなかった。彼に強く衝突しようと思ったわけじゃない」
「彼を傷つけたり、彼のマシンを壊そうという意図はなかった。あの時のスピードは遅かった。ただ、今振り返れば、あれは間違った行動だった。危険だったし、不必要な行動だった。あれによって自分が得るものは何もなかったからだ」
(AUTOSPORTweb)
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