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【津川哲夫の私的F1メカ】ノーズ下面のエアロに見える、メルセデスの苦悩

2017年6月7日

 ついにメルセデスの進撃に暗雲が漂い始めた。第5戦スペインGPまでのメルセデスは苦しかったとは言え、フェラーリと互角の戦いをしてきた。しかし、ドラッグを無視しても巨大なダウンフォースがほしい超市街地モナコでは大苦戦。ロングホイールベースでただでさえ苦しいところに、低速域でのダウンフォース不足が露見してしまった。


 もちろん、モナコの市街地コースは超特殊で他のサーキットとは異なる。それでもメルセデス陣営は多くの手段を講じながら、ターンインやトラクション、スタビリティとタイヤ温度のマネジメントに苦しみ、バルテリ・ボッタスの4位が精一杯というパフォーマンスだった。


 このモナコのような状況が、まさに現在のメルセデスのウイークポイントであった。


 低速域のダウンフォース不足を補うために、メルセデスはモナコでエアロパッケージを大幅変更。その中でもっとも特徴的なのが、超ナローノーズだ。


 上から見たノーズ形状には大きな特徴はないのだが、その下面には巨大なイカのようなヒレを追加。このイカヒレは前回のバルセロナからだが、モナコではこれを超大型に変更し、床下への空気流の導入、フロアフロントの効率向上とベンチュリー効果の向上・・・メルセデス陣営の必死さが伝わってくる作りになっていた。


 今シーズンからの新規定でF1マシンのフロアは幅広となったが、モノコック前端が後方へ下がったことでノーズ下面周りの処理は昨年以上にフロアベンチュリーに大きく影響することになった。すべてのチームがノーズ下、ウイングマウント、フォワードバージボード……等々を使い、空気流の確保に必死だ。


 その流れがあっての、メルセデスの巨大イカヒレ。こちらはフロア先端の延長、あるいはフロアの前縁フラップ(スラット)的な役割を担っているようだ。
 
 もちろん、低速時ノーズ下ベンチュリー効果が含まれているのだろうが、残念ながら見た目の悪さは隠せない。カッコ悪り〜っ!



(Tetsuo Tsugawa)




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