最新記事
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPスプ...
- 【タイム結果】2024年F1第23戦カタールGPフリ...
- F1カタールGP FP1:ルクレールが首位発進、選...
- F1コラム:辞任と解雇が相次ぐFIAの危機的状...
- 戦況が変わり「タイトルが手からこぼれていく...
- F1第23戦木曜会見:戦略をめぐる僚友との問題...
- シューマッハー後任候補のボッタス、メルセデ...
- FIA幹部の離脱が続き、F1レースディレクター...
- メルセデスのリザーブを務めたミック・シュー...
- グランプリのうわさ話:ボッタスのレッドブル...
- 上位陣の勢力図を崩したグレイニング。「打ち...
- ウイリアムズ、アブダビGPのFP1に育成ドライ...
小松礼雄コラム第6回:可能だったダブル入賞とVSC。得意のモナコへ
2017年5月25日
ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、リアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの第6回目をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
大幅アップデート投入も、効果つかめず。
予選のグロージャンの攻めっぷりと弱点
今回はスペインGPの結果を振り返りたいと思います。まず、バルセロナには大幅にアップデートしたマシンを持ち込みました。フロントウイングのエンドプレート、バージボード、フロアなど、マシンの多くの領域を改良していますが、今回の結果だけではどれくらいラップタイムの向上につながっていたのかは、まだつかみきれていない状況です。
金曜日のFP1、FP2では性能比較のため、ケビン(マグヌッセン)がアップデート仕様、ロマン(グロージャン)が開幕4戦までのパッケージで走行したのですが、タイム的にほぼ同じでした。
現状、多くのサーキットにおいてロマンの方がケビンより速いので、その差を埋めるだけのゲインがあるのかなと思いましたが、FP2では風の影響が大きく、ドライバーは少しパニック状態になっていました。
国際映像の無線でフォース・インディアのセルジオ・ペレスが、「マシンが壊れているに違いない」と言っていましたが、毎周同じ方向に風が吹いているわけではなく、コーナーの進入時やブレーキング時に突風がくるわけです。それで急にリヤのダウンフォースが抜けてオーバーステアになってしまう。
ドライバーからすれば、何が起こったのか分からないので、ペレスのような発言になるわけですね。特に風向きが変わるのが、ターン4、5、7、12、13。本当に難しいセッションした。
FP3からはロマンもアップデート仕様で走ったのですが、ケビンとのタイム差はほとんどなかったですね。予選のタイムを見てもはっきり言ってあまり変わらなかったので、アップデートの効果を判断するにはもう少し時間がかかるかもしれないと考えています。アップデートのマシンでのセットアップはまだできていないので、そこはこれから詰めていきたいと思います。
その予選ですが、Q1はロマンが7位、ケビンが10位で通過しました。ただし、ふたりともQ1の1回目のアタックが悪すぎました(ロマンが14番手、ケビンが17番手)。他チームのドライバーはQ1の2回目のアタックで約0.5秒タイムアップしているのですが、ロマンとケビンは約1.1〜1.2秒更新しています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
大幅アップデート投入も、効果つかめず。
予選のグロージャンの攻めっぷりと弱点
今回はスペインGPの結果を振り返りたいと思います。まず、バルセロナには大幅にアップデートしたマシンを持ち込みました。フロントウイングのエンドプレート、バージボード、フロアなど、マシンの多くの領域を改良していますが、今回の結果だけではどれくらいラップタイムの向上につながっていたのかは、まだつかみきれていない状況です。
金曜日のFP1、FP2では性能比較のため、ケビン(マグヌッセン)がアップデート仕様、ロマン(グロージャン)が開幕4戦までのパッケージで走行したのですが、タイム的にほぼ同じでした。
現状、多くのサーキットにおいてロマンの方がケビンより速いので、その差を埋めるだけのゲインがあるのかなと思いましたが、FP2では風の影響が大きく、ドライバーは少しパニック状態になっていました。
国際映像の無線でフォース・インディアのセルジオ・ペレスが、「マシンが壊れているに違いない」と言っていましたが、毎周同じ方向に風が吹いているわけではなく、コーナーの進入時やブレーキング時に突風がくるわけです。それで急にリヤのダウンフォースが抜けてオーバーステアになってしまう。
ドライバーからすれば、何が起こったのか分からないので、ペレスのような発言になるわけですね。特に風向きが変わるのが、ターン4、5、7、12、13。本当に難しいセッションした。
FP3からはロマンもアップデート仕様で走ったのですが、ケビンとのタイム差はほとんどなかったですね。予選のタイムを見てもはっきり言ってあまり変わらなかったので、アップデートの効果を判断するにはもう少し時間がかかるかもしれないと考えています。アップデートのマシンでのセットアップはまだできていないので、そこはこれから詰めていきたいと思います。
その予選ですが、Q1はロマンが7位、ケビンが10位で通過しました。ただし、ふたりともQ1の1回目のアタックが悪すぎました(ロマンが14番手、ケビンが17番手)。他チームのドライバーはQ1の2回目のアタックで約0.5秒タイムアップしているのですが、ロマンとケビンは約1.1〜1.2秒更新しています。
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
※ラスベガスGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
※ラスベガスGP終了時点
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
2024年F1カレンダー
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |