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マクラーレン・ホンダF1への移籍に後悔なし。「フェラーリ離脱後はQOLが向上」とアロンソ

2017年4月29日

 フェルナンド・アロンソはマクラーレン・ホンダF1に加入して以来、望むような結果を出せずにいるが、フェラーリ離脱後は自身のQOL(人生のクオリティ)が向上したと話している。


 アロンソとフェラーリとの契約は、本来2016年シーズン末までとなっていた。しかし同チームに在籍していた5シーズンのうち3シーズンは選手権2位に甘んじており、惜しくもタイトルを逃したことへの苛立ちと、成功するために必要なポテンシャルの不足を疑い、2年早く関係を終了していている。


 アロンソは、F1に復帰したばかりのホンダと組んだマクラーレンが、すぐに結果を出せないことは承知していた。彼はフェラーリを離脱したことで満足感を得られていると言うが、3シーズン目に突入したチームはトップで争えるだけの進歩を遂げておらず、これはアロンソにとって受け入れ難い状況となっている。


「当然だけど、もっと競争力を手にしたい。だが、少なくとも(もともとフェラーリと契約があった)2015年、2016年に関しては、いまでもマクラーレンへの移籍は良い決断だったと思っている」とアロンソは話し、以下のように続けた。


「多くのことを学ぶことができた。近年のマクラーレンには、これまで僕が会ったなかでも最高と言えるエンジニアがいて、そういった人たちと仕事にあたってきた。(フェラーリでは)勝てない状況が続くことに、過度なストレスを感じるようになっていた」


「1年目から3年目くらいまではいいとしても、7年目や8年目になってきたら、状況としてはとても難しい。この2年間、結果とは裏腹に僕のQOLは向上したよ」


 アロンソの後任としてフェラーリに加入したセバスチャン・ベッテルは、2015年には3勝をあげている。今季も開幕からの3戦で2戦を制し、選手権トップのドライバーとしてロシアGPに挑む。


 しかしアロンソは、フェラーリが成功を収めているからといって、チームからの離脱は間違いではなく、いまでもマクラーレンへの移籍に後悔はないと主張する。


「(フェラーリとは)今シーズンの契約はしていなかった。20年後にもフェラーリは勝ち続けているだろうけど、『アロンソの離脱が正しかったどうか』なんてことを誰も聞かないことを願うよ。僕はそのころ、年寄りになってるよ!」


「僕はフェラーリで5年間走った。彼らはそれ以前にも勝っていたし、僕がいたころにも勝っていて、最後までチャンピオンをかけて戦っていた。最後の2年間は数戦で優勝し、いまもレースに勝っている。これから先も、レースに勝ったり選手権を制したりしていくのだろう」


「つまり、フェルナンドがうまくやっていたか否かと、必ずしも関係があるとは言えない。僕は幸運なことに、いつも競争力のあるマシンに乗れていて、自分のキャリアにとても満足している。目標に手が届くだけの機会に恵まれてきたんだ」



(Translation:Akane Kofuji)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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