F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:リカルドとペレスのみならず。今年の中国GP決勝で遅刻が続出した理由とは

2017年4月12日

 レッドブルのダニエル・リカルドとフォースインディアのセルジオ・ペレスが、F1中国GP決勝終了後に「国歌演奏セレモニーに遅刻した」として戒告処分を受けた。


 しかしその日、国歌演奏セレモニーに遅れて集合したのはリカルドとペレスだけではなかった。リカルドが小走りにスタートライン方向へ走り去った後、筆者は少なくとも2人のドライバーとすれ違っていたことを記憶している。一人はザウバーのアントニオ・ジョビナッツィで、もう一人はリカルドの同僚のマックス・フェルスタッペンだ。


グリッドへ急ぐジョビナッツィ
グリッドへ急ぐジョビナッツィ

国歌セレモニーに遅刻したフェルスタッペン
国歌セレモニーに遅刻したフェルスタッペン

 偶然写真を撮っていたのでその時刻を見ると、どちらも13時46分となっている。今年からFIAは集合を義務化。「フォーメーションラップが始まる14分前にすべてのドライバーは国歌斉唱セレモニーのためにグリッド前方の所定の場所に来ていなければならない」と規則で定めていた。つまり、集合時刻の13時46分の時点で2人はまだグリッド上を走っていたのである。


 それにしても、今年の中国GPではどうしてこんなにも遅刻するドライバーが続出したのか。それは、あの日の上海の天候が少なからず関係していた。


 F1は2014年から、全ドライバーがスタートライン付近に集合して国歌を聞くようになっていた。それまでは、集合せずにスタートまで自分のグリッドにいてよかったのだが、用を足しにお手洗いへ行きっぱなしの状態が慣例化していたため、2014年からFIAはドライバーに集合を呼びかけ、国家的なイベントとしての格式を保つ努力をしていた。


 それでも遅刻したり欠席するドライバーが後を絶たないため、今年からFIAは集合を義務化したわけである。


 通常であれば、ピットレーンが開放された後にドライバーがグリッドに着くためのレコノサンスラップはピットレーン出口でのスタート練習が主な目的で、1、2回行った後すみやかにグリッドに着く。その後、ドライバーはレースエンジニアとスタートとレース戦略の確認を行い、トイレへ行った後、スタートラインへ行き、国家斉唱セレモニーに参加する。


 だが今年の中国GPはスタート直前に雨が上がったため、チームとドライバーは少しでも多くのレコノサンスラップを行い、ギリギリまで路面の状況を確認していた。それが、国歌斉唱セレモニー遅刻の遠因となっていたのである。



(Masahiro Owari)


レース

10/25(土) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/26(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/27(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位ランド・ノリス357
2位オスカー・ピアストリ356
3位マックス・フェルスタッペン321
4位ジョージ・ラッセル258
5位シャルル・ルクレール210
6位ルイス・ハミルトン146
7位アンドレア・キミ・アントネッリ97
8位アレクサンダー・アルボン73
9位ニコ・ヒュルケンベルグ41
10位アイザック・ハジャー39

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム713
2位スクーデリア・フェラーリHP356
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム355
4位オラクル・レッドブル・レーシング346
5位ウイリアムズ・レーシング111
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム69
8位マネーグラム・ハースF1チーム62
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー60
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号