【あなたは何しに?】マクラーレンの元チーフレースエンジニアと2年ぶりに再会
2017年3月2日
ウインターテストには、普段グランプリでは見かけない人々と出会うことが少なくない。そんな人たちに、「あなたは何しに、カタロニア・サーキットに来たのか?」を尋ねてみた。
まず、最初に登場してもらったのが、フィル・プリューだ。マクラーレン時代にハミルトンのレースエンジニアとしてチャンピオンに輝き、2010年から5年間、チーフレースエンジニアとしてマクラーレンのエンジニアリング集団を束ねていたプリューが、マクラーレンを離脱したのは15年の半ば。移籍先は、メルセデスのパワーユニットをデザイン、製造するメルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)だ。
そのメルセデスHPPにいる4人のチーフエンジニアのうちの1人としてマネジングディレクターのアンディ・コーウェルをサポートしているのが、プリューだ。マクラーレン時代は現場であるサーキットが主戦場だったが、移籍してからはファクトリーでの勤務が続いていたため、サーキットで再会するのは、じつに2シーズンぶりのこととなった。
「あなたが言うように、このテストは私にとって2年ぶりのサーキットとなったから、多くの人たちと再会するたびに長話となって、いろんな意味で本当に忙しいテストになっているよ(笑)」
今回、2年ぶりにサーキットに来たのは、「ようやくファクトリーでの仕事が落ち着いたので、現場でわれわれのパワーユニットがどのように使われているのかを実際に確認するため」だという。
それにしても、なぜF1チームのチーフレースエンジニアを務めていたプリューが、ブラックレーにあるF1チームではなく、ブリックスワースにあるメルセデスHPPに移籍したのか?
「新しいことにチャレンジしたくなったんだ。いろいろ考えた結果、これからのF1はパワーユニットが重要な時代に入るから、ブリックスワースのドアを叩いてみたんだ」
マクラーレン時代、ハミルトンとともに栄光をつかんだプリューは、メルセデスHPPで今度はハミルトンやロズベルグとも栄冠を手にした。それでも、97年から14年間苦楽を共にした古巣のマクラーレンのことが気になるようで、「ヒロシ(今井弘/プリンシパルエンジニア・ビークルエンジニアリング)は元気か?」と、逆取材を受けたほど。
いつの日か、プリューが移籍したメルセデスのワークスチームと、マクラーレンがつばぜり合いを見せる日が来ることを願いたい。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 99 |
2位 | ランド・ノリス | 89 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 87 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 73 |
5位 | シャルル・ルクレール | 47 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 38 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 31 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 20 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 188 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 111 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 89 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 78 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 25 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

