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「トリックサスペンションへの抗議でF1開幕戦はもめる」対処遅れたFIAに批判

2017年2月23日

 フォース・インディアF1のテクニカルディレクター、アンドリュー・グリーンは、トリックサスペンションシステムに関する論争は長引き、開幕戦で抗議が提出される可能性があると考えている。


 メルセデスやレッドブルが開発しているといわれる、クレバーな油圧サスペンションデバイスについてフェラーリがFIAに問い合わせを行ったことから、その合法性について論議がなされている。


 今月チーム間で行われた協議では意見の一致がみられず、F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは来週プレシーズンテストがスタートする前に、技術指令書により見解を通達する見込みとなっている。


 フォース・インディアVJM10の発表会において、この件は開幕戦にも影響すると思うかと聞かれたグリーンは、「間違いなくそうなると思う」と答えた。


 この件について明確な答えを求める動きに、フォース・インディアはかかわっていくつもりはないと、グリーンは言う。


「我々は距離を置いて、展開を見ていく。そしてその展開に応じて行動する。いつもと同じだ」


 フォース・インディアは独自の油圧システムの導入を検討してはいるものの、FIAの見解によって導入するかどうかを決めるという。また、2017年のピレリタイヤの性能も考慮に入れるということだ。


「ここしばらく、さまざまなコンセプトをテストしている。それぞれにメリットがある」


「だがまずはタイヤの状況を確認したい。メカニカルなソリューションによってアタックできるよう、タイヤがどういう性能なのか、バランスはどうなのか、弱点はどこにあるのかを確かめたい」


「ピレリタイヤのパフォーマンスに左右されるから、あらゆる選択肢を準備しておくことはできない。待つしかないんだ」


「その間に、何が許されて何が許されないのかについてのガイダンスをFIAが皆に示してくれるよう期待している。彼らのガイダンスが必要だ。グレーエリアがあまりに大きすぎるからね」


 グリーンは、F1首脳陣はもっと早い段階で規則を明確化して論争を防ぐべきだったとの考えを示した。


「サスペンションに関してもっと明確な説明がほしかった」とグリーン。
「それがなされなかったために、状況が混乱した。不必要なことだ」


「外からは分からないことだから、ショーの面でいいことだとは思わない。ファンには違いが分からない。なのに、おそろしく複雑で金のかかるシステムが使われるかもしれないのだ」


「莫大な予算がかかるのに、メリットはほんのわずかだ。もっと早い段階で問題を解決し、今の段階まで開発を許しておくべきではなかったと思う」 



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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