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パトリック・ヘッド「チーム間の差は縮まらない」と新レギュレーションに懐疑的

2017年2月12日

 2017年のF1ルール改訂によって、チーム間の差が縮まると想定するのは「どうかしている」とウイリアムズの元テクニカルディレクター、パトリック・ヘッドは考えている。 


 空力性能の向上を柱とした今季のF1技術規則の広範囲にわたる変更は、ラップタイムを5〜6秒短縮させることが目的であり、現在の序列を揺るがすことが期待されている。しかしヘッドは、持てるリソースでこのような変更に対応しなければならない場合、潤沢な資金を持つチームが上位を占める事態は避けられないと考えており、ガーディアン紙に以下のように語った。


「チーム間の差を縮める狙いで、こんなルールを考えついたのだとしたら、どうかしている。大幅な変更が加わる際には、いつでも大規模チームの方が有利になる。なぜなら彼らはより多くのリソースを持ち、既存のマシン開発と新しいマシンの設計を並行して行うことが可能だからだ」


「たとえば750人の人員を抱えるチームは、スタッフが300人のフォース・インディアより多くのことができる。(このルールで)チーム間の差が縮まるなどという考えは、ナンセンスだ」


 今季仕様のタイヤを準備するために各チームからデータを得ているピレリは、2017年のパフォーマンスの可能性について、いくつかの洞察を得ている。同社のモータースポーツ部門責任者であるポール・ヘンベリーは、ひとつふたつのチームは均衡するかもしれないが、それ以外のチームでは差が広がるだろうと予想する。


「いくつかの推測データがあり、どうなるかはメルボルン(開幕戦)で皆が目にするだろう。一部の人々は差が非常に縮まると考えているが、実際は広がる。上位10位は僅差になる。誰かが頭ひとつ抜け出すことはあるだろうか? おそらく、ある。大きなレギュレーション変更があったときは、いつもそうだ。今回の変更でも、そういうケースがあると予測するのが妥当だろうね」


 空力に重点が置かれているにもかかわらず、新規則は結局パワーユニットの性能に応じて有利に働くと見る向きも多くなっており、ヘッドもこれに賛同している。


「パワーユニットの重要性が多少なりとも高くなる原因は、ダウンフォースの増加にある。1周の中で考えると、グリップの影響より、パワーの影響を受ける割合の方が大きい。つまりパワーが少しでも多ければ、そのぶんが小さなアドバンテージになる」


 ヘッドはまた、新規則がレースの内容を改善させるという考えにも懐疑的だ。


「DRSのような人工的な補助を使わずに、より多くのオーバーテイクをさせたいのなら、ダウンフォースは減らす必要がある。それなのに、正反対の方向へ進んでしまっている」と語った。



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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