F速

  • 会員登録
  • ログイン

ルノー、16年シーズンに投入したF1パワーユニットの進歩に驚く

2017年2月2日

 ルノーのエンジン部門を率いるレミ・タフィンが、2016年シーズンに投入したパワーユニットで残した成果の大きさは予想以上だったと語った。


 2014年と15年は、ルノーにとって厳しい2年間だった。新たに導入したV6ターボハイブリッドシステムに、パフォーマンスや信頼性に関する多くの問題が生じてしまったのだ。


 しかし、チームは開発投資を拡大し、16年シーズンには大幅に改善を果たしたパワーユニットを投入することができた。また、シーズン開幕戦でレッドブルのダニエル・リカルドが5位入賞し順調な滑り出しをみせた後も、シーズン中に重ねたアップデートでさらなる競争力アップを行ってきた。


 ワークスチームとしてのルノーは、16年シーズンにフルコンストラクターとして復帰して以降苦戦を強いられたが、パワーユニットの供給先であるレッドブルは躍進し、2016年のコンストラクターズ選手権をメルセデスに次ぐ2位で終えた。


 ルノーにとってはイタリアGPが行われた高速のモンツァ・サーキットがひとつのバロメーターとなった。ルノーのパワーユニット搭載マシンは予選、決勝のリザルト、さらに最高速においても上昇がみられる。


「この変化には少々驚いた。ただ、戦績としては、むしろ今が正常なので、本当は驚いてはいけないんだが」とタフィンは語った。


「我々は実際にパワーユニットを改良し、信頼性を高めた。我々の作業によって、最大のパフォーマンスを引き出したわけだ」


 シーズン中のルノーにとって信頼性こそがアキレス腱であり、タフィンによれば、それを高められたからこそ、ファクトリーのあるビリー−シャティヨンのスタッフは、パフォーマンス向上に意識を向けられたのだと言う。


「信頼性が高まったことで、ファクトリーにいるスタッフたちは雑念を払い、クリエイティブに発想して、前進することができた。明日何が起きるのか予想するのではなく、もう少し長い目で物事を捉えるということだ」


「オフシーズンに計画を練り、それに従って行動しパフォーマンスの最大化を図る。2017年が楽しみだよ」


「まだやるべきことはある一方で、すでに強力な基礎は作れている」


 タフィンはさらに、ファクトリーのスタッフたちのモチベーションがアップし、自信を取り戻しつつあると述べた。


「みんなで働くことをやめたことはないが、自信を取り戻してきた感じはする」とタフィン。


「“はい、パワーを強化します”と宣言し、トラックで実際に能力を発揮させ、その力を計測できたら、それで仕事は完成だ」


「それ以上“達成できるか?”といった質問は不要になる。それは励みになるし、我々はチーム全体で最大の成果を挙げるためにもそこへ向けて作業していくべきなのだ」


2015年-2016年イタリアGPにおけるルノー製パワーユニットの戦績
ルノー搭載各マシンのベスト・パフォーマンスを比較


■モンツァ・サーキットにおけるルノーPUの改善具合


予選
2015年 ルノー +2秒249
2016年 ルノー +1秒254


決勝
2015年 リカルド 8位 +1周
2016年 リカルド 5位 +45秒295


スピードトラップ
2015年
予選 - 340.9km/h ダニール・クビアト(-13.7km/h)
決勝 - 347.9km/h マックス・フェルスタッペン(-10.4km/h)


2016年
予選 - 352.2km/h ケビン・マグヌッセン(-5.4km/h)
決勝 -356.4km/h ダニエル・リカルド(-2.6km/h)



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
4/20(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※サウジアラビアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ99
2位ランド・ノリス89
3位マックス・フェルスタッペン87
4位ジョージ・ラッセル73
5位シャルル・ルクレール47
6位アンドレア・キミ・アントネッリ38
7位ルイス・ハミルトン31
8位アレクサンダー・アルボン20
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※サウジアラビアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム188
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム111
3位オラクル・レッドブル・レーシング89
4位スクーデリア・フェラーリHP78
5位ウイリアムズ・レーシング25
6位マネーグラム・ハースF1チーム20
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム8
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号