タイトルを期待されるフェルスタッペン 「レーシングのあるべき姿」と評されたフェルスタッペン ダブルタイトルを狙うレッドブル

　レッドブルのモータースポーツアドバイザーを努めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンには2017年のタイトルを獲得する準備ができていると語った。

　フェルスタッペンは今年のスペインGP直前にレッドブルに移り、移籍レースで初優勝を果たした。その後もブラジルGPなどで彼が見せた好パフォーマンスには、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが「アイルトン・セナやミハエル・シューマッハーに匹敵する」と絶賛したほどだった。

「初めて会ったとき、彼は26歳の男のような成熟度と、信じられないほどの自信を兼ね備えた15歳の少年だった」マルコはF1の公式サイトでそう語った。

「それから3年が経ったが、彼は驚くべき成長曲線を示している。同じミスを繰り返さないから、当然タイトルを争う用意ができているんだ」

「もう追加の準備をする必要はない。彼は重要なことを知っているんだ」

「たまに忍耐不足な行動をしてしまうことを除けば、彼に弱点はない」

「彼はときどき、無理やり自分のやり方で押し通そうとしてしまう。ちょっと様子を見ていれば事態は収集するんだがね。でも彼はそれを変えつつあるよ」

　フェルスタッペンのドライビングは今シーズン他のドライバーから批判され続けてきた。しかしマルコはフェルスタッペン自身が“構築”と表現する“完全に新しいアプローチ”を持ち込んできていると信じている。

　彼は「フェルスタッペンが、レーシングのあるべき姿、かつての姿を示している」と付け加えた。

「セナやシューマッハーのようなドライバーが登場したときのことを覚えているよ。彼らもまた異なったアプローチを取り、新時代の衝撃的な幕開けを告げた」

「彼らもまたひどく批判された」

「そして今、我々のチームには若くてハングリーなドライバーがいる。1度、2度、3度、そして4度のタイトルを獲得していようとも、かつてのチャンピオンを批判する向こう見ずな態度を持ったね」

　マルコは、ダニエル・リカルドとフェルスタッペンの両ドライバーがメルセデスに追いつくためにチームを助けうると信じており、2017年のレッドブルのチャンスに楽観的だ。

「（今年は）パワーユニットの面で大きな進歩を果たしており、以前から言っているように2017年に向けても同じような進歩を果たすと期待できる」

「つまりメルセデスのパワーに対して非常に近づくということだ」

「2017年にはレギュレーションが大幅に変わるので、誰も既存のパッケージの知識を用いることはできない。そして歴史的に見ても、我々のチームは（大規模な）レギュレーション変更があるときに強いんだ」

「だから2017年には（ドライバーズとコンストラクターズの）両方のタイトルに挑めると確信している」

「それは我々のドライバーに対しても言える。ふたりとも来年のチャンピオンを争えるだろう。できれば（タイトルを）届けられたらいいね」

（AUTOSPORTweb）

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