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【正式発表】マクラーレン、渦中のザック・ブラウンと契約もロン・デニスの後任は別

2016年11月22日

 マクラーレン・テクノロジー・グループは21日、ザック・ブラウンがエグゼクティブディレクターの職に就くことに同意し、来月、正式に就任すると発表した。ロン・デニスに代わりCEOを務める人物に関しては今も検討中だという。


 約35年にわたってマクラーレンを率いてきたロン・デニスが、役員会からの要求で15日付けでマクラーレン・テクノロジー・グループの会長およびCEOの座から退いた。これに伴い、マクラーレンは新たなCEO探しに取り組んでいることを明らかにし、ブラウンにオファーを行ったと伝えられていた。


 ブラウンは過去にF1でさまざまなスポンサーシップ契約をまとめた実績を持つ人物で、F1の新オーナーとなるリバティ・メディアから商業関係の上級職に就くよう打診されているといわれていた。


「F1での成功を達成するための、グループの商業的業務と戦略的業務を連携する再編プログラムにおいて、ザックの上級職への指名は重要な要素となる」とマクラーレンの声明には記されている。


「グループが強化した新組織体制に移行する最初のステップとして、ジョナサン・ニール(チーフ・オペレーティングオフィサー)とザック・ブラウン(エグゼクティブディレクター)はマクラーレン・テクノロジー・グループの執行委員会に直属し、共にビジネスを率いる」


「新たなグループ・チーフ・エグゼクティブオフィサーの決定と採用のためのプロセスは今後も継続される」


 ザック・ブラウンは「マクラーレン・テクノロジー・グループに加入することを非常に誇りに思う。彼らの事業が成し遂げてきたことをこの上なく尊敬し、称賛を抱いている。発展のための次なる重要な段階に貢献することを楽しみにしている」と語った。


「長年マクラーレンとは緊密に働いてきて、全従業員の才能と志に感銘を受けてきた。この事業の既存の強みを補完し、すべての事業において今後の成功を推進していくことを非常に楽しみにしている」


「この新たな役割において、モータースポーツとマーケティングの分野で私が持つ比類なき専門知識とこの情熱を組み合わせ、両者を完全に連携させていく」


 元レーシングドライバーのザック・ブラウンはこの10年においてモータースポーツの商業的分野において最も活躍してきた人物のひとりだ。


 彼が1995年に創設したマーケティングエージェンシーJMIはその後、業界でも最大の企業に発展した。彼は同社をCSMスポーツ&エンタテインメント・グループに売却、ブラウンは今年になってCSMの役員の座から退任した。


 ブラウンはこれまでマクラーレンとしばしば仕事をしてきた経験を持ち、ジョニー・ウォーカー、GSK、ヒルトン、レノボ、シャンドン、NTTといったスポンサー契約をまとめた。
  



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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