F速

  • 会員登録
  • ログイン

「あの程度の雨でレースができないF1タイヤはおかしい」。ドライバーたちがピレリを酷評

2016年11月17日

 フェラーリF1のキミ・ライコネンは、雨のブラジルGP決勝でのピレリタイヤを酷評、過去10年でF1のウエットタイヤの性能はむしろ悪くなっているとの考えを示した。他にも何人かのドライバーがピレリはウエットタイヤを改善すべきであると述べている。


 インテルラゴスのレースは危険なウエットコンディションの中で行われた。71周の決勝の20周目に入ったところで、ライコネンはホームストレートの水たまりに足を取られ、ウォールにクラッシュした。


 ライコネンは、このアクシデントを避けるために自分ができることは「皆無」だったと主張、さらに現在のピレリのウエットタイヤは2000年代半ば、彼がマクラーレンで使っていたミシュランの水準には及ばないと示唆した。


「今の(ウエット)タイヤには強さがない。簡単にアクアプレーニングが起きるんだ」とライコネンは言う。


「もちろんサーキットやいろんな状況によるけれど、10年や12年前のタイヤと比べると、当時のタイヤはこれぐらいの水の量には何の問題もなく対処できていた。アクアプレーニングも起きなかった」


「アクアプレーニングが大きな問題なんだ。少しでも水たまりがあれば、グリップがゼロになる。そんな感じだ」


 ザウバーのマーカス・エリクソンは、ライコネンの8周前にクラッシュしてレースを終えた。アクアプレーニングが起きてバリアに突っ込み、ピット入り口でマシンを止める羽目になったのだ。


 エリクソンの場合はF1タイヤとしてはピレリしか経験していないが、以前のサプライヤーのウエットタイヤの方が優れていたというライコネンの意見に同意した。


「どういうわけかここ2、3年は、コース上に水たまりがあると、走るのがとても難しい。10年前は同じようなコンディションでも皆、問題なく走っていたのに」とエリクソンは言う。


「ウエットタイヤには改善の余地がかなりある。コーナーではいいんだ。でもストレートに水たまりがある場合が問題だ。そういうところを走り抜けられないというのはおかしい」


「確かに雨は降っていたけど、激しくはなかった。(ああいう状況で)赤旗やセーフティカーが必要になるのは問題だ。以前は赤旗やセーフティカーなしでレースを続けることができた。でも今は、水たまりでアクアプレーニングが起きるから、それができないんだ」


「つまり彼ら(ピレリ)は大きな課題に直面しているということだ。ドライバーがマシンのコントロールを失って、なすすべがなくなる。そういう状況にならずに水たまりを通過できるようにしなければならない」


「幸運にもマックス(・フェルスタッペン)のように(同じ場所でスピンしながら)ウォールにクラッシュせずに済む場合もある」


「一方、不運にも僕やキミ、ロマン(・グロージャン)、(フェリペ・)マッサのようになることもある。僕らはほぼ同じ場所でクラッシュした。ほとんどコーナーではない場所でね。だからがっかりしている」

クラッシュしたエリクソンのマシン
クラッシュしたエリクソンのマシン


 スタート前、ピットからグリッドに向かうラップの途中でクラッシュしたハースのグロージャンは、今のフルウエットタイヤは「最悪」だと述べた。


「ウエットコンディションでももっといい性能を発揮するタイヤが必要だ。ストレートでマシンのコントロールを失うというのはかなり悪い事態だ」とグロージャン。


「エクストリームウエットがお粗末なタイヤだということが分かるよね。グリップがなくて、ものすごく大きなリスクを背負わなければならないんだ」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


レース

11/21(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
11/22(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/23(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位ランド・ノリス390
2位オスカー・ピアストリ366
3位マックス・フェルスタッペン366
4位ジョージ・ラッセル294
5位シャルル・ルクレール226
6位ルイス・ハミルトン152
7位アンドレア・キミ・アントネッリ137
8位アレクサンダー・アルボン73
9位アイザック・ハジャー51
10位ニコ・ヒュルケンベルグ49

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム756
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム431
3位オラクル・レッドブル・レーシング391
4位スクーデリア・フェラーリHP378
5位ウイリアムズ・レーシング121
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム90
7位マネーグラム・ハースF1チーム73
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム72
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー68
10位BWTアルピーヌF1チーム22

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号