F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:来季ドライバー市場に新たな動き。マネージャーの動向にも要注目

2016年11月4日

 ニコ・ヒュルケンベルグの2017年ルノー移籍が決定した直後のアメリカGPから、ストーブリーグは新たな展開を見せ始めた。フォース・インディアにできた1席のシートを巡って、これまで様子を見ていたドライバーのマネージャーたちが動き始めたからだ。


 まず、ザウバーに残留する可能性が高いと思われていたマーカス・エリクソンである。新しいオーナーのロングボウ・ファイナンス社のバックに、テトラパックを有するスウェーデンのテトララバル社が存在していることは公然の秘密である。ロングボウ社は、ローザンヌ近郊のレマン湖畔にあるリュトリという街にある投資会社で、その取引会社のひとつがテトララバル社なのである。ちなみにテトララバル社もロングボウ社と同じリュトリという街にある。


 だが、エリクソンはメキシコGPでザウバー離脱の可能性があることをほのめかす発言をしている。「以前から言っているように、僕はできる限りいいチームに加わりたい。フォース・インディアは現時点では本当に強いチームなので、可能性を探るのは当然。なぜなら、僕はまだ来年の契約を結んでいないんだからね」


 その発言がブラフでないことは、アメリカGPからエリクソンの事実上のマネージャーであるエイエ・エルグがフォース・インディア関係者や、フォース・インディアに強い発言権を持つと言われているメルセデスのトト・ウォルフ(エグゼクティブディレクター/ビジネス)と頻繁に立ち話をしていることからもわかる。

マーカス・エリクソンのマネージャーと、トト・ウォルフ
マーカス・エリクソンのマネージャーと、トト・ウォルフ


 このエリクソンの動きに合わせるかのように、アメリカGP以降、動きを活発化させているドライバーがいる。それはジョリオン・パーマーだ。ヒュルケンベルグの移籍にともない、ケビン・マグヌッセンかパーマーはシートを失う。今シーズンのパフォーマンスを考えると、パーマーは不利であり、ルノーの決定を待っている余裕はない。


 そこでパーマー側が照準を合わせたのが、エリクソンの移籍によって空いた場合のザウバーのシートだ。パーマーは自らのマネージメントは「自分と父親で行っている」と語っているが、じつはパーマーには強力なマネージャーがいる。それはジュリアン・ジャコビだ。彼はかつてアイルトン・セナのマネージャーを務めて、現在はペレスのマネージメントも行っている実力派。そのジャコビがこの2戦でザウバーのモニシャ・カルテンボーンと会話している姿をたびたび目にしている。

ザウバーのカルデンボーンと、ジョリオン・パーマーのマネージャー
ザウバーのカルデンボーンと、ジョリオン・パーマーのマネージャー


 ドライバーマーケットの状況は、ドライバーのコメントだけでなく、彼らのマネージャーの動きを見たほうが把握しやすい場合がある。果たして、エルグとジャコビは次にどんな動きを見せるのか、注視していきたい。



(Text : Masahiro Owari)


レース

10/25(土) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
10/26(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
10/27(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位ランド・ノリス357
2位オスカー・ピアストリ356
3位マックス・フェルスタッペン321
4位ジョージ・ラッセル258
5位シャルル・ルクレール210
6位ルイス・ハミルトン146
7位アンドレア・キミ・アントネッリ97
8位アレクサンダー・アルボン73
9位ニコ・ヒュルケンベルグ41
10位アイザック・ハジャー39

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム713
2位スクーデリア・フェラーリHP356
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム355
4位オラクル・レッドブル・レーシング346
5位ウイリアムズ・レーシング111
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム72
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム69
8位マネーグラム・ハースF1チーム62
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー60
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
第21戦サンパウロGP 11/9
第22戦ラスベガスGP 11/22
第23戦カタールGP 11/30
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号