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ホンダ密着:低気圧環境下でのパワーユニット調整も順調、大量のデータを取得し予選に臨む

2016年10月29日

 メキシコGPが行われるエルマノス・ロドリゲス・サーキットがあるメキシコ・シティは、標高2250mの高地にある。金曜日のフリー走行時の気圧は約760ヘクトパスカル(hPa)。日本に乗率した台風で記録が残っている中で、過去最低の気圧だったのが1977年の沖永良部台風の907.3hPaだから、メキシコ・シティの気圧がいかに低いかがわかる。

 したがって、メキシコGPでは通常のグランプリとは異なる設定でマシンを準備しなければならない。例えば、自然吸気エンジンであれば、ほんど策はない。気圧が下がった分、燃焼室に送り込まれる酸素の量も減るので、馬力が下がるしかない。だが、現在のパワーユニットにはターボが搭載されているので、過給することで気圧低下によるロスを抑えることができる。しかし、それには、微妙な調整が必要となる。

 長谷川祐介総責任者によれば、「フリー走行を走り始めてすぐに、設定回転が上がりすぎるという問題もありました」という。「回転が上がりすぎるとウェストゲートバルブが開き、過給圧が上がりすぎるとポップオフバルブを開けるんですが、その調整が難しいんです」

 ウェストゲートバルブとは排気圧を調整するもので、排気ガスの一部をウェストゲートバルブから分流させることによりタービンへの排気ガスの流入量を調節するバルブ機構のこと。

 これに対して、ポップオフバルブとは規定値以上のブースト圧がかからないように過給圧を制御する弁機構のことである。どちらもターボチャージャー自体の回転数を制御して、安定した過給圧(ブースト圧)にするともに、エンジンやターボチャージャー自体を損傷から保護する目的がある。



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