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メルセデス「スタート失敗のリスクは解消されていない」

2016年10月2日

 メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフによると、メルセデスのクラッチの問題は、来季に向けて重点的に取り組むべき領域のひとつであり、いまもスタート失敗のリスクは解消されていないという。


 スタートでの出遅れは、彼らがシーズンを通じて抱えてきた課題であり、先頃ルイス・ハミルトンは、これについて「すぐに直せるものではない」と語っている。


 チームが講じた当面の対策もあって、ハミルトンとニコ・ロズベルグは、シンガポールではクリーンなスタートを切ることができた。しかし、まだ問題が片付いたわけではないと、ウォルフは言う。


「ドライバーにとって、操作がかなり難しいことが問題だ。来年に向けて取り組むべき領域のひとつだね。この問題を何とかして解決する必要があるし、まだスタートで出遅れるリスクはある」


 2台のメルセデスは、日曜のマレーシアGPをフロントロウからスタートする。
「私たちの場合、グリッドの最前列にいるから目立つということもある。スタートでミスをすれば、みんなに見られてしまうんだ」と、ウォルフは言う。


「だから、問題が実際よりも大きく見えている。競争相手のチームでも、スタートが良かったり悪かったりという波は、往々にしてあるものだ」


「これはきわめて複雑な領域だ。クラッチ板の材質、クラッチ全体の構造、ドライバーによる操作、バイトポイントなどなどが、相互に絡み合ってくるからね。私は、まだこの部分に改善の余地があると思っているし、それはチームのエンジニアたちも承知している」


 日曜のレースのスタートを迎えるにあたり、クラッチについての不安はあるかとの質問に、ハミルトンは「これまでの週末と何も変わらないよ。大丈夫と信じて臨むだけだ」と答えた。


「何度か起きたスタートでの出遅れを解決するために、チームは必死で努力してきた。前回のレース(シンガポール)では2台ともすばらしいスタートが切れたから、今回も2台揃って好スタートが切れることを願っている」


 セパンは、昨年メルセデスが弱みを見せた数少ないコースのひとつであり、フェラーリのセバスチャン・ベッテルに完敗を喫した。だが、ウォルフによれば、2015年に苦汁をなめたもうひとつのサーキット、シンガポールで進歩が確認できたことから、マレーシアでも昨年より高い競争力を示せるはずだという。


「昨年よりは、多少なりとも良いレースができるという自信がある。昨年はシンガポールで苦戦し、シーズン序盤のマレーシアでも苦戦した。しかし、過去にシンガポールで経験した問題の大部分は解決され、十分な競争力を発揮できたし、ロングランのペースも悪くなかった。(セパンでも)今年はいい戦いができるはずだ」


「とはいえ、何の不安もないわけではない。良いパフォーマンスを示して、優勝を争えるという自信はあるが、まず楽に勝たせてはもらえないだろう」



(Translation:Kenji Mizugaki)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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