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ホンダ、PUアップデートの判断はマレーシアで。ペナルティに悩む
2016年9月27日
ホンダはマクラーレンに搭載するパワーユニットの今季最後のアップグレードをマレーシアGPで投入するかどうか、まだ決定していない。週末がスタートしてから判断するという。
次にパワーユニットをアップグレードすれば、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはグリッド降格ペナルティを受けることになる。そのため、ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は、マレーシアの次の日本GPでの導入は避けたい考えであり、マレーシアがタイミング的にはいいと以前述べていた。
合計21戦の今年はドライバーひとりあたりパワーユニットを5基使用でき、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのいずれかが6基目以降に入った場合はグリッドペナルティが科される。しかしアロンソもバトンもすでにコンポーネントが5基目以降に到達している状態だ。
ホンダにはあと3トークンが残っており、それを内燃エンジン(ICE)の向上に使うために取り組んできたといわれている。ただしダイナモ上でICEに大きな向上が見られない場合は、他のエリアにトークンを使う可能性もある。
ホンダは、ペナルティを考慮して、1台のみにアップグレードを入れることも検討しているようだ。
「今回パワーユニットのアップデートを導入するかどうか、100パーセント定まった状況ではありません」と長谷川総責任者。
「パフォーマンスと信頼性のバランスに基づき、サーキットで最終的な決断を下すことになるでしょう」
マクラーレン・ホンダの競争力は向上しつつあるが、ダブル入賞は5月のモナコ以来成し遂げていない。
バトンはベルギーとシンガポールとでは他車との接触というアクシデントに見舞われ、アロンソはベルギーでトラブルのため予選でタイムを出すことができなかった。
レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、マレーシアでは2台揃って入賞させることを目指すと述べている。現在マクラーレン・ホンダはコンストラクターズ選手権において6位で、7位のトロロッソとの差はわずか7点だ。
「ここ数戦、どちらかのマシンが不運に見舞われることが多かったので、残りのレースでは信頼性の問題を解決し、2台とも完走に持っていくことを目指す必要がある」とブーリエ。
「2台とも信頼性の問題が起こらなければ、ポジティブな週末になると期待している」
「ここ数戦、我々のパッケージは安定して中団で戦う力があること、いくつかの強力なチームの前で完走するポテンシャルがあることを証明してきた。今後もこのポジションを維持し、上位に少しでも近づくことを目指して戦っていく」
セパン・インターナショナル・サーキットは長いストレートを備えたレイアウトであり、それはマクラーレン・ホンダにとって厳しい材料ではあるが、バトンは前向きな気持ちを抱いている。
「ここは高速サーキットととらえられており、そういうタイプのサーキットは通常、僕らのパッケージが得意とするものではない。しかし僕らのマシンはブレーキング時のパフォーマンスにおいて優れている。長い高速ストレートの後に続くタイトなコーナーに対処するのに必要なものだ」
(AUTOSPORTweb)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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