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今季末でF1キャリアを終えるマッサ「フェラーリ離脱の際にも引退を考えた」

2016年9月11日

 フェリペ・マッサは、3年前にフェラーリがキミ・ライコネンを迎え入れ、チームを離脱することになった際にもF1からの引退を考えたと明かした。2002年にザウバーからF1デビューを果たし、ウイリアムズで3シーズンを過ごすマッサは、今季最終戦を最後に引退すると発表した。 


 マッサはフェラーリに在籍していた8年間で、11戦を制している。2008年にはタイトルまであと一歩に迫りながらも、1ポイント差で敗退。引退の決断について、マッサは以下のように語った。


「引退は3年前にも考えていた。難しい決断をする際には強さが必要だ。僕が今回そうだったようにね。自分の決断には満足しているし、ほっとしている。今年が、そのときだと感じたんだ」


 2008年は、最終戦ブラジルGPのファイナルラップでタイトルをルイス・ハミルトンに奪われた。このシーズンで鍵となったのは、シンガポールGPとハンガリーGPだったと振り返る。シンガポールでは序盤でリードを築いたものの、燃料ホースが繋がったままピットを離れたことが原因となり、ノーポイントに。その4戦前のハンガリーGPでは残り3周の時点でエンジンにトラブルが発生し、やはり無得点に終わっている。


「1ポイント差でタイトルを逃したけれど、ポールポジションからレースを勝利したのだから、自分のベストは尽くした。僕だけが原因だったわけではなく、それ以前に起きた様々な出来事が原因となってのことだった。シンガポールは、僕にとってとても悲しいことがあった場所なので、あまり行きたくない」


「他のレースでも、あのときのハンガリーのようにエンジンに問題が発生したことがある。でもそれは、スポーツの一部だ。いろいろなことが起きて、シーズンの終わりには違う結果になっていた可能性もあるんだけど……。前にも言ったように、僕は自分のキャリアを本当に誇りに思っている。今の僕のように、こういうときには自分自身の気持ちと対話をしなければならない」



(Translation:Akane Kofuji)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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