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ピレリ、ドライバーによる内圧への不満に理解を示すが「現実的になって」

2016年9月2日

 ピレリは、F1第13戦ベルギーGPでタイヤ内圧を高くした結果、多くのドライバーが不満を述べていることについて、現実的になってほしいと話している。


 ベルギーGPでは最低内圧を上げたところ、今季向上しているエアロダイナミクスや、予選開始時の路面温度が44度に上昇していたこともあり、スーパーソフトタイヤで十分なデータが得られず、ルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトン、フェリペ・マッサらドライバーから「馬鹿げている」と非難の声があがった。


 この件について、ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンブリーは、「彼らの意見は理解できないわけではないが、現実的にならなければいけない」と答えている。


「今我々がチームに供給しているタイヤは、1日テストするために3年の月日を要しており、もし、低い内圧に変更するのが理想だとしても、それを証明するためのテストができないんだ」


「昨年は、スパでのレース後にあらゆる分析を行った。特にオー・ルージュにおける圧縮状態の確認は入念にチェックしたよ。そして今回、オー・ルージュ通過時のタイヤは非常に安定した変化を見せていた」


「我々は現状であるものしか提供することができないし、最低内圧を上げなければいけないのは残念に思う」


「みな同じ条件なのは理想的ではないということも理解している。それがドライバーにとってはアドバンテージになる時もあれば、そうならない時もあるからね」


 一方、メルセデスのトト・ウォルフは、タイヤが風船のように膨張するのは承知しており、タイヤサプライヤーには健全性を求め、チーム側もそれに応じる必要があると語る。


「競技者であるならば、いいわけせずに、与えられた条件に適応しなくてはならない。チーム、エンジニア、観客すべての人間が正しいと思うタイヤを提供するのは難しい仕事だと思うよ」



(Translation:Yuki Takayama)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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