F速

  • 会員登録
  • ログイン

GP topic:メルセデスのエンジニアが、パワーユニットの序列を独自に分析

2016年7月31日

「トストさんにトイレで会ったら『ホンダは速いよ』って怒られました」
 
 F1ドイツGPの金曜日、長谷川祐介ホンダF1総責任者は微笑みながら、興味深いエピソードを語った。フランツ・トストはトロロッソの代表だが、無理もない。初日フリー走行の順位はマクラーレン・ホンダの2台が8位と10位だったのに対して、トロロッソ勢は11位、12位だったからである。


 しかし、長谷川総責任者は「エンジンそのものの性能としては(ホンダが、トロロッソが使っている)昨年のフェラーリ(パワーユニット)を抜いたと、はっきり言えるレベルにはないと思っています。総合力では、かなりいいところに来ているとは思いますが……」と慎重な姿勢だった。


 パワーユニットの性能に関しては、ハンガリーGP後にレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が「ルノーはメルセデスに対して35kW(約47.5馬力)パワーが足りていない」と語ったが、長谷川総責任者は「トークンを使用したモナコGP以降のパワーユニットに関していえば、そこまでの差はないと思っています」と推し量っていた。


 そこで、ホーナーの発言についてメルセデスのあるエンジニアに確認を取ってみると、スマートフォンに残っているデータを見ながら、興味深い分析を教えてくれた。


「35kWの差はない。正確に数字は教えられないけど、もっと小さい。もちろんフェラーリと(メルセデス)の差は、さらに小さなものだ。我々の分析では、現在のパワーユニットの序列は、トップがメルセデスで2番手がフェラーリ、そして3番手のルノーに、ホンダが僅差で4番手に続いている。トロロッソが使っている昨年型のフェラーリ製パワーユニットが最下位であることは間違いない」


 ちなみに、そのエンジニアはGPSのデータもチェックして「低速コーナーではレッドブルのほうが我々(メルセデスF1チーム)よりも車速が速い」と教えてくれた。それでも余裕のそぶりを見せているのは、21戦すべてのサーキットに合わせた開発はできないからだという。


「たとえ低速サーキットでレッドブルに劣っていても、落とすグランプリは、モナコ、ハンガリー、シンガポールの3つだけ。それでも、そのうちのふたつで勝ったんだから問題ないよ」



(Text : Masahiro Owari)


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号