F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ホンダ密着:パワー感度でメルセデスに完敗、決勝は新品タイヤで挽回をはかる

2016年7月31日

 ジェンソン・バトン12位、フェルナンド・アロンソ14位。マクラーレン・ホンダが、ヨーロッパGP以来、4戦ぶりにQ3へ進出できなかった。Q2の最後のアタックでフェラーリに引っかかったアロンソは無線で「ペナルティだ!!」と怒鳴ったというが、Q2で10番手のフェリペ・マッサとのタイム差はコンマ3以上あり、予選後の会見では、アロンソ自身が「いずれにしても、今日はQ3に行けるほどのペースはなかった」と完敗を認めていた。

 確かに、低速コースのハンガロリンクに比べて、ドイツGPの舞台であるホッケンハイムは、パワー感度が大きいサーキットである。パワー感度とは、パワーユニットの性能がラップタイムに占める割合のことで、21戦中、もっとも大きいのは、当然モンツァだ。

 しかし、モンツァほどではないにしろ、レッドブルリンクやシルバーストンもパワー感度は比較的大きい部類のサーキットに入る。その2つのサーキットでQ3へ進出しながら、今回のドイツGPがQ2どまりになった理由はなんだったのだろうか。

 長谷川祐介総責任者にそのことを尋ねると、「ここまで、パワー感度が大きいとは想像していませんでした」と答えた。その証拠にホンダが想定していたパワーユニットの全開率は、事前に導き出した数値よりも、大きかったという。

 ハンガリーGPでQ3へ進出できなかったマッサとセルジオ・ペレスのメルセデスのパワーユニットを搭載する2人が、ドイツGPでは2人そろってトップ10に入っていることがその事実を如実に物語っている。

 もうひとつ、ホンダにとって今回のドイツGPが厳しい戦いになった理由がある。それは、ドイツGPが2014年以来、2年ぶりのF1開催となっていたからである。昨年、F1に復帰したホンダがホッケンハイムを走るのは、初めて。そのため、エンジンのマッピングが合わせ切れなかったのである。

「思っていたよりもドライバーがアクセルを踏めていたため、エンジンの回転数も予想していたエリアとは異なる領域を使っていたため、結果としてドライバビリティが悪くなってしまいました」

 ただし、パワー感度は、予選に比べてレースでは小さくなる。さらにQ2で敗退した2人は新品タイヤでスタートできることも、好材料だ。Q3へ進出できなかったが、日曜日のレースでトップ10に入る可能性は十分ある。

(Text : Masahiro Owari)




レース

6/28(金) フリー走行 19:30〜20:30
スプリント予選 23:30〜24:14
6/29(土) スプリント 19:00〜20:00
予選 23:00〜
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号