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“ばかげた”無線制限がついに撤廃。一部例外除き、会話が自由に

2016年7月29日

 FIAは、たびたび批判を受けてきた無線制限のF1レギュレーションを変更、これによりドイツGPから、一部の時間帯を除き、チームとドライバーは自由に通信できることが決まった。


 
 28日のF1ストラテジーグループ会合で協議がなされた結果、FIA会長ジャン・トッド、商業面のボスであるバーニー・エクレストン、代表6チーム(フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレン、ウイリアムズ、フォース・インディア)が全会一致で、無線制限の規則を変更することに同意した。 
 
 2014年からF1はチームからドライバーへのコーチングがもはや許容できないレベルに達したと感じており、「ドライバーは単独で他者の助けを受けずにドライブしなければならない」と定めた規則をより厳格に適用することを決め、今年から通信がさらに厳しく制限されていた。
 
 イギリスGPではギヤボックストラブルに見舞われたニコ・ロズベルグがチームからの指示を受けて解決にあたったとして、10秒加算のペナルティが科され、ロズベルグは2位から3位へと降格された。
 また、ハンガリーGPではブレーキにトラブルを抱えたバトンが、チームから解決のための指示を受けたとしてドライブスルーペナルティを受けている。バトンは安全にかかわる問題に対処したことに対して罰を与えるのは「ばかげたレギュレーション」であり「完全にジョークだ」と強く批判していた。


 
 FIAの声明には以下のように記されている。
「チームおよび商業権保持者からの要求により、FIAは第27.1条(ドライバーは車両を“単独および他の助けを得ずに”走らせなければならない)の解釈に関し、より寛容なアプローチを取ることに合意した」 
 
「フォーメイションラップのスタートからレーススタートの間を除き、チームからドライバーに対するメッセージは無線、ピットボードのいずれに関しても制限は設けない」
 
「このアプローチは、ファンや観客に対してより充実した内容を提供するためのものであり、車両がガレージを出ている時は常に商業権保持者が無線メッセージに無制限にアクセス可能であることがチームに求められる」 
 
 フォーメイションラップからレーススタートまでの無線が制限されることで、スタートに際してドライバーたちはクラッチバイトポイントやマッピングに関する情報をチームから得ることはできない。
 
 会合後、エクレストンは、新規則は今週末のドイツGPから適用されると認めた。
「無線通信を再びオープンにすることに決めた。以前のように、皆、言いたいことを言えるようになる」とエクレストン。
「(無線通信制限は)ショーの面でいいことではなかった」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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