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「アロンソは決勝だけなら満点。愚かなスピンで減点」:英誌全ドライバー評ハンガリーGP編

2016年7月28日

 英AUTOSPORTが2016年第11戦ハンガリーGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回は最高点9点がふたりに与えられた。


 
 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。
 
 今回は9点がふたりに、8点が6人に与えられた。
 

■予選の敗北から挽回したハミルトンと、最大限の結果を出したリカルド

 
 9点と評価されたのは、メルセデスのルイス・ハミルトンとレッドブルのダニエル・リカルドだった。
 
 ハミルトンは2番グリッドから今季5勝目となる優勝を獲得した。
 
「FP2ではクラッシュしたものの、得意なコースなだけあって挽回を果たし、ポールシッターの最有力候補とみなされていた」と寸評には記されている。
「(Q3でのフェルナンド・)アロンソのスピンによってポールは取り逃がしたが、決勝スタートをうまく決め、ターン1でトップのポジションを取り返した。それが勝利を決定づける重要なアクションだった」
 
「本人は前回のシルバーストンほど強くなかったと認めており、ターン12でのミスが致命的になる可能性もあったものの、それ以外はすべてを見事にコントロールしていた」

2016年F1第11戦ハンガリーGP 表彰式
2016年F1第11戦ハンガリーGP 表彰式
 
 リカルドは3番グリッドから3位表彰台を獲得した。
 
「レッドブルはプラクティスでは非常に好調だったものの、何か幸運な出来事や、よりひどい天候などの要素がない限り、予選3位を上回る順位をつかむのは不可能だった」
 
「リカルドは決勝でメルセデスに戦いを挑もうとしたが、ターン1への突進は功を奏さず、最終的にはメルセデスを攻め立てるよりも後ろのセバスチャン・ベッテルからポジションを守ることにエネルギーを費やさざるを得なかった」
 
「最近はマックス・フェルスタッペンに敗北していただけに、このような強力な結果が彼には必要だった」
 
 8点と評価されたのは、ニコ・ロズベルグ(予選PP、決勝2位)、セバスチャン・ベッテル(予選5位、決勝4位)、マックス・フェルスタッペン(予選4位、決勝5位)、ジョリオン・パーマー(予選17位、決勝12位)、カルロス・サインツJr.(予選6位、決勝8位)、フェルナンド・アロンソ(予選7位、決勝7位)だった。

■気合いのアロンソが力見せつける。バトンのレースは悪夢の展開に

 
 マクラーレン・ホンダのアロンソはFP1から決勝まですべてのセッションで7位、常にトップ4チームの位置を維持した。
 
「この週末もアロンソは強力さを発揮した。彼は、マクラーレン・ホンダの競争力が向上しつつあるため、今年は昨年より一層気合いが入っていると認めている」
 
「減点対象となったのは、プラクティスでは勝っていたサインツJr.に予選で負けたこと、彼の愚かなスピンによってメルセデスのふたりの間に新たな論議を引き起こしたことだ」
 
「しかし決勝では非の打ちどころがない走りを披露、自身は『少し退屈なレースだった』と述べてはいたものの、可能な最大限の結果を達成してみせた」

2016年第11戦ハンガリーGP ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
2016年第11戦ハンガリーGP ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)

 
 ジェンソン・バトンは予選でQ3に進出、8番グリッドを獲得したものの、決勝ではトラブルによりリタイアした。バトンには6点の評価が与えられた。
 
「コンディションが変化しつつある予選序盤はアロンソよりわずかに速かったが、路面が乾くとチームメイトに太刀打ちできなくなった。Q3ではアロンソのスピンの影響もあり、0.3秒以上の差をつけられてしまった」
 
「彼のレースは悪夢のような展開になり、ハイドロリック系の問題によるブレーキトラブルに見舞われ、それを修復しようとしていた際の無線の会話でペナルティを受け(彼自身は『完全にジョーク』と批判)、最終的にはオイルリークによりレースを終えた」

■ハンガリーGP 全ドライバーへの評価点

 
 英AUTOSPORTによる2016年第11戦ハンガリーGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

2016年ハンガリーGPスタート
2016年ハンガリーGPスタート

 
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:8点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:3点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:9点
マックス・フェルスタッペン:8点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:6点
セルジオ・ペレス:6点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:6点
ジョリオン・パーマー:8点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:5点
カルロス・サインツJr.:8点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:4点
フェリペ・ナッセ:7点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:6点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:7点
リオ・ハリアント:5点
■ハース
ロマン・グロージャン:6点
エステバン・グティエレス:6点



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


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