B氏:もしかして彼女がチェックしてるんじゃないの(笑)? だって以前は、そんなことなかったでしょ。
C氏:言われてみれば、この1〜2年だ!
A氏:まあ口数が多くなったのは良いことだし、最近はパドックで立ち止まってファンにサインしたり、ライコネン自身が変わってきてるんだと思う。
B氏:早く帰るのは変わらないけどね(笑)。
──今季はルーキー当たり年と言われていますが。
B氏:ケンカしていたら面白いんだけど、トロロッソの若者ふたりは本当に仲良さそう。
A氏:みんな、いい子なんだよ。そうじゃないとレッドブル・グループでやっていけない。
C氏:私の個人的な意見だけど、マックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.のお父さん同士は、かなりお互いを意識しているはず。大人だからケンカはしないけど、微妙な距離感がある。
A氏:絶対ふたりで同じ場所にいないよね。
C氏:特にサインツ父が、すごく意識しているのは確かだよ。「カルロス(息子)はフェルスタッペンと比べて、どうか?」って直接、聞かれたからね。私が「いまのところ五分五分じゃないの」と答えたら「はあ!? 予選で何勝何敗だと思ってるんだ?」と。前半戦の予選対決はサインツJr.の6勝4敗なんだよ。「そこんとこ、冷静に判断してくれ」とサインツ父は言うわけ。すごい親バカなんだけどさ。
──フェルスタッペン父は、よく険しい顔でピットに立っていますよね。
B氏:それは人相が悪いだけで、サインツにカマしてるわけじゃないのでは。
C氏:ヨス・フェルスタッペンはエンジニアリングルームから帰ってきた息子を捕まえつつ、レースエンジニアにも話しかけたりしている。それを見たカルロス父が、うちも負けてられないとヒートアップ(笑)。
──息子よりもお父さんが前に出て、よくわからない戦いになってますね。
C氏:まじめな話、お父さん自身が政治の大切さを、よく知っているからね。カルロス父は、それもあって自分はラリーで王者になれたと考えているし、ヨスは「自分のレース人生は、いるべきときに、いるべき場所にいなかった」と悔やんでいる。
──ルーキーではフェリペ・ナッセは、どうですか。
C氏:いまのザウバーじゃ評価できないよ。クルマが遅すぎる。
B氏:マーカス・エリクソンよりは上かな。
A氏:さっきの予選対決で言うと、前半戦はナッセの6勝4敗。ザウバーはベルギーからフェラーリの新しいパワーユニットが入って、それだけで20馬力アップすると聞いたよ。空力もベルギーとシンガポールで変えてくるって。
C氏:ザウバーは早々に現行ラインアップ継続を発表して、確実に「カネ」を確保した。だから私は、もう来季にシフトすると思っているけど。
──後半戦を目前にして、そろそろ2016年の話も気になりますよね。次回は大胆すぎる(?)ストーブリーグ予想と日本のファンにとって一大関心事マクラーレン・ホンダの話に突入したいと思います。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今回も、ほとんどレースに関係ない話で大いに盛り上がった覆面座談会。第3回はキミ・ライコネンのフェラーリ残留決定を受けてのストーブリーグ情報から、どこまで書けるかギリギリのホンダ批評まで。明日にはベルギーGPの走行が始まるわけだが、それはそれとして座談会は続くので、お読みいただければ幸いだ。
(F1速報)