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【レースの焦点】若さが冴えた瞬間の判断、レッドブルの成功と“失敗”

2016年5月16日

リカルドには疑問も残ったはずだが、新たなチームメイトの勝利は素直に祝福
LAT


 同じように3ストップ作戦で失敗しても、ベッテルの場合は「すべての可能性にトライしたかった」と、ドライバーも納得したうえでの作戦であったことが、レッドブルとは対照的だ。「なんとしても前に出たかったし、あの時点でトップを走っていたダニエルがターゲットだった」「最終的には2ストップのほうが、ずっと優れた作戦であったことにびっくりした」と、自分の言葉で説明した。

 ソフトを履けばフェラーリのペースはレッドブルを上回った。しかしミディアムを履くと1周のペースは、ほぼ同じ。しかもセクター3ではレッドブルのほうが速く「キミがマックスを攻略できなかったのも同じ理由だと思う」とベッテルは説明した。リカルドにとって不幸だったのは、ミディアムを履いたベッテルの最終スティントはペースが上がらず、そのベッテルに抑えられた結果、2ストップ作戦のフェルスタッペンに自由なペースコントロールを許してしまったことだった。

「ダニエルとは1回、ものすごく接近した。もし僕が対応しなければ僕らはクラッシュしただろう」と、ベッテルが「ピンポン発言」の件を説明する。

「あの時点では興奮していたし、文句も言ったよ。でも、彼とはこれまでに何度も戦ってきたし、いつも楽しんできた。最終的に、これがレースだと思うし、彼が一度きりのチャンスに賭けたこともわかってる──僕は手前のコーナーの出口で失敗していたから」

 ベッテルにとっては、久しぶりに無傷で走れたレース。予選で苦労したあと、6位スタートから、すべてにトライして表彰台ゴールを果たしたのだから悪くない。メルセデスがゼロポイントに終わったことも……悪くない。

「ターン4のあとは、僕ら全員に『勝ちに行こう』という高い希望が生まれた。僕に関しては、あとから考えれば最悪の作戦を選んでしまったけど、そういう話はもう関係ないよね。優勝したのはマックスだ。今日は彼を祝福したい」

 最近は不平不満が目立ったベッテルの心にも、爽やかな風が吹いた。初優勝は、やっぱり特別。迎える先輩たちの心もリフレッシュする。

(今宮雅子/Text:Masako Imamiya)





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