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【レースの焦点】失敗しても輝く、挑戦するスピリット

2016年3月22日

 フェルスタッペンのミスは、怒りのあまり、チームの了解を確認しないで次の周回にピットに飛び込んだこと──結果7秒をロスしてサインツの後方でコースに戻ることになってしまった。
 高いオーバーテイク能力を評価されているフェルスタッペンだからこそ、チームは彼をステイアウトさせ、最終スティントを短くして軟らかいタイヤで攻撃するチャンスを与えたかったのだろう。あと3〜5周ステイアウトすればミディアムではなくソフトに交換することが可能だった。そうすればミディアムのロングスティントを走っているライバルたちを次々にかわしていく、フェルスタッペンらしいレースが終盤に見られたはず。

XPB Images

 チームに悪態をつく無線は褒められたことではないし、冷静な思考を保てなかったのもフェルスタッペンが克服すべき課題。ただし、誤解が雪だるまのように膨れ上がった要因は、チームとドライバーの意思疎通を阻む無線制限にもある。

 オーストラリアGPに爽やかな新風をもたらしたハースF1は、戦い慣れたチームでさえ苦労する今年のレギュレーション下で見事な6位入賞を飾った。レース中断までソフト1セットで走っていたロマン・グロージャンは、赤旗によるフリーピットの幸運にも恵まれて、9位で再スタート。すばらしかったのは、その後のペースコントロールだ。ニコ・ヒュルケンベルグやバルテリ・ボッタスを従えても動じることなく、むしろ後半はペースアップしてフォース・インディア以下の集団を引き離した。

 無線が制限されているからこそ、チームとの信頼関係は大切。音声はなくても、グロージャンの心には、きっと小松礼雄エンジニアの声が届いている。新チームで、そんな関係が築かれていること自体が快挙だ。

「これは僕らにとって勝利だ!」

 力強くハースの仲間たちを讃えるグロージャンの無線に、誰もが拍手を送った。ロータスという故郷から離れて、チームを牽引できるドライバーに成長した。

(今宮雅子/Text:Masako Imamiya)





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4位カルロス・サインツ116
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6位オスカー・ピアストリ87
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8位ルイス・ハミルトン70
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4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
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