今宮純によるF1パラドックス総括・ドライバー編
2015年12月28日
限界からのリカバリー、フェルスタッペンの未来力
団体競技と個人競技では「チームメイト」の意味合いが違う。F1は1チームにふたりのドライバー、メイト=ライバルという意味だ。今季トロロッソは前代未聞のラインアップを編成、デビュー年齢17歳のマックス・フェルスタッペンと20歳のカルロス・サインツJr.。ふたりの若さが大変な話題になったが、それより、いっぺんに新人2名を起用したことに驚いた。通常ひとりは経験者を継続起用して組ませるのがセオリーだ。
2015年のルーキー・ストーリーは語り継がれるだろうと予感したのは開幕戦オーストラリアGPだ。覚えているだろうか、最初のフリー走行でサインツ4位、フェルスタッペン6位、セクター3にいた自分は、彼らを“レッドブル”と見間違えた(!)。サインツは開幕戦すべてのセッションで先行、9位に入賞して史上62人目のデビュー戦入賞者となった。安定感あるスピードを着実に見出してくるタイプだ。
フェルスタッペンは、やや違う。限界ゾーンに毎周突進するアプローチで攻めまくるタイプだ。ハーフスピンを何度も目撃、そこでコントロールを失わず、リカバーする能力が秀逸。予選中に4コーナーではみ出してしまったときも平然と切り抜けてみせた17歳の勇気。そこから彼らの物語が始まった。
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※スペインGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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※スペインGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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