ところで、金曜日と土曜日に素晴らしいロングランのペースを見せていたレッドブルは、ダニール・クビアト2位、リカルド3位と、今季初の表彰台登壇を果たしました。クビアトに至っては、F1で初めての表彰台。第1スティントはリカルドがスタート失敗、クビアトはフラットスポットを作ってしまいペースを上げられませんでしたが、第2スティントでミディアムを履いてタイヤの使用義務を果たすと、最後のスティントではソフトタイヤを履いて、メルセデスAMGに果敢に挑んでいきました。ふたり揃って表彰台を獲得できたのは、確かにメルセデスAMGの自滅によるところも大きいと思います。しかし、メルセデスAMGが自滅した一因は、レッドブルのペースが良かったから。次のスパ・フランコルシャンは絶対的なパワーが必要なサーキットのため、レッドブルは再び苦戦を強いられると思われますが、今回はレッドブルふたりが速さを見せたからこそ、面白いレースになったと言える面も多いと思います。
4位のマックス・フェルスタッペン(トロロッソ)と5位のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、多くの速いマシン(フォース・インディアの2台、ウイリアムズの2台、そしてメルセデスAMGの2台)の脱落によって、それぞれ今季自身最高位でフィニッシュしました。マクラーレン・ホンダのマシンは、まだまだ上位とのパフォーマンス差は大きいです。しかし終盤、トロロッソとはほぼ同ペースで走行するなど、今後の向けての好材料とも言えるシーンも見受けられます。次戦までの間に、どこまでパフォーマンスを上げることができるか? 注目したいところです。
大乱戦となった2015年のハンガリーGP。戦前にはまったく想像できない結果で、幕を閉じました。F1はこれで夏休みに突入。次のレースは、8月21〜23日にかけて開催されるベルギーGPです。後半戦もメルセデスAMGが速いのか? それとも、今回のようにフェラーリやその他のチームが、メルセデスAMGを苦しめることになるのでしょうか?
(F1速報)