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【レースの焦点】冴えた感覚、かぎわけた雨の匂い

2015年7月7日

 イギリスGPに予想外の展開をもたらしたのは、ウイリアムズ2台の鮮やかなスタート。3番グリッドのフェリペ・マッサがメルセデス2台の間をすり抜けてトップに立つと、4番グリッドのボッタスもチームメイトに続いた。ハミルトンは直後のターン3でボッタスをかわしたものの、セーフティカー明けにはマッサを仕留めようとしてミス、3周目以降はマッサとボッタスの後を追うかたちになった。

 残念だったのは、ワンツー態勢を築いたウイリアムズがボッタスの攻撃を制限してしまったことだ。メルセデスよりタイヤに厳しいウイリアムズは、ふたりが争うことによるペースダウンを心配したのかもしれないが、第1スティントを通してマッサの0.5〜0.6秒後方を走ったボッタスのフラストレーションは想像に難くない。クリーンな空気を受けて走るマッサのペースが上がらず、乱気流を受けるボッタスが真後ろにつき、メルセデス2台が迫っているのだから、チームとしてメルセデス・ワークスに挑戦する気持ちがあるなら早い段階でボッタスにオーバーテイクを許すべきだった。マッサに対して道を譲るよう指示する必要はなく、彼にペースアップを促し、それが無理なら他の多くのチームが行っているように「チームメイトのペースを阻まない」という基本を通すだけでよかったはずだ。

 予選ではマッサが僅差でボッタスを上回ったものの、ボッタスはもともとFP1をスージー・ウォルフに譲らなくてはならないハンデを背負っていた。第1スティントのボッタスの速さは、マッサより1.3秒速いインラップでも証明されている。ハードタイヤに交換したあとマッサのペースが上がるのなら、そのときにポジションを戻す選択肢もあった。最終的にはウエットコンディションで弱みを露呈したウイリアムズだが、ドライコンディションの間にチーム内で障壁をつくり、メルセデスに作戦の自由を与え、“戦わずして失った”事実を真摯に受け止めるべきだ。昨年のイギリスGP、2位表彰台を飾ったボッタスと一緒に誓った「あと1ステップ」は、どこに行ってしまったのだろう──?





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