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【決勝無線】ボッタス「プランB」へと攻めた決断

2015年6月10日

「このまま走り続けてくれ。いまのペースなら、ライコネンが追いつくのはレース後だ!」

 ボッタスの3位は安泰、さらにエドルズは前にいるニコ・ロズベルグのブレーキが予断を許さない状態であることをボッタスに伝え、あわよくば2位を奪えるチャンスすらあると示唆した。

 さすがにそれは現実とならなかったが、ウイリアムズとボッタスは1ストップでタイヤをもたせて、3位を守り切った。

 ライコネンは自身のスピンについて「みんな、スピンのことはすまなかった。僕には、あれ以上どうすることもできなかった」と素直に謝った。レースエンジニアのデイブ・グリーンウッドは「くわしいことは調査中だが、こちら側の責任でもある。すまなかった」と返し、ヘアピン立ち上がり途中からの奇妙なスピンがパワーユニットの制御系トラブルによるものである可能性を含ませた。

「キミのスピンに助けられたことは確かだけど、それほど離れたところにいなかったからこそ、3位をつかみとれたことも事実だ。彼に少しでもプレッシャーをかけることが常にできていたからだ」

 3位でチェッカーを受けたボッタスは、すぐに無線でチームスタッフ全員にねぎらいの言葉をかけた。久々の表彰台に駆け寄る彼らの表情も輝いていた。

 これが、ウイリアムズにとってターニングポイントになるのだろうか。

「次のオーストリアでもすべてがうまくいけば、今週末と同じか、それ以上の走りができるはず。シルバーストンだって悪くないはずだ。とにかくプッシュし続けて、もっともっと表彰台をつかみとっていきたいと思っているよ」





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