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【レースの焦点】まぼろしのリード、豹変した空気

2015年5月26日

 2分11秒321──セーフティカーに蓋をされたうえでタイヤ交換に入った65周目のハミルトンのラップタイムは、たとえば同じ65周終了時点でスーパーソフトに交換したダニエル・リカルドの1分59秒200より10秒以上も遅い。タイヤ交換の静止時間は4.1秒と長く、あとからピットインしてきたザウバーによっても若干はロスしたかもしれない。だが、もともとハミルトン/メルセデスに、そんなギリギリの勝負をしているという認識はなかった。状況を正しく判断すれば不要なピットインを検討する必要すらなかったのだから、最初から計算が間違っていた──。

「僕は、このレースを失ったってことじゃない?」と、ピットアウトしたハミルトンがチームに訊ねる。

「いや、“彼ら”がタイヤ温度を失えば……」

 まだまだわからないよ、というニュアンスでチームが答える。見守るファンは、すでにはっきりとメルセデスのミスを感じ取っていた。退屈に見えても、公国のレースは時にこんなふうに豹変する。

 誰もが複雑な思いで迎えた表彰セレモニーやインタビューでは、ベッテルが機転を利かせて和やかな空気を生み出した。硬い表情のままのハミルトンと、喜びを露わにしては口元を引き締めるロズベルグ。その狭間を、うまく取り持てたのはベッテル自身が幸福だから──すぐに作動温度領域以下まで冷えるタイヤには本当に苦労した。それでも、レースになれば予選よりメルセデスに接近できるという今シーズンのフェラーリを確認。終盤のセーフティカーにも冷静に対応し、スクーデリアとして優れたレースマネージメント力を発揮できた。曲がりくねった狭いコースでは集中力が何よりも大切。そのためにはマシンのドライバビリティだけでなく、ドライバーの心に寄り添って走れるチームのドライバビリティも大切なのだ。





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