GP直送:バトン出走断念までの舞台裏に密着
2015年4月22日
そのため、マクラーレン・ホンダのスタッフは土曜日の22時30分にエンジニアとメカニック全員がサーキットを退去。日曜日の13時にサーキット入りして、大急ぎでパワーユニットの部分的な交換作業を行うしかなかったのである。
データが不安定な状態を解消するため、マクラーレン・ホンダのスタッフは、グリッドに着くためにピットレーンが解放される17時30分の直前まで懸命な作業を試みたが(写真:この時点で17時01分)、その努力も虚しく、バトンのパワーユニットが最後まで正常な状態に戻ることはなかった。バトンはレーシングスーツを着てスタンバイしていたが、出走できないことを知らされると黙ってガレージの裏へ消えていった。そして、アロンソのマシンがグリッドへ着くためにガレージをあとにすると、バトンのマシンはガレージの隅へ寄せられ、静かにバーレーンGPを終えた。
そのときメカニックたちの多くが、レース前の緊迫した状況にもかかわらず、まるで怪我をして動けなくなった我が子を見舞うように優しくマシンを扱っていた姿が忘れられない。
マクラーレン100戦目となるはずだったレースへ参加することができなかったバトンも、マクラーレン・ホンダのスタッフたちの努力を讃えた。
「ガレージの皆には心から『ありがとう』と言いたい。週末ずっと休みなしに、信じられないくらい必死に頑張ってくれた。彼らの献身な対応に心を打たれた。いつか、その努力にふさわしいご褒美を得られる日が来ることを願っている」
レース後、バトンのマシンにはカバーがかけられ、マクラーレンのファクトリーMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)へと空輸され、原因の究明が行われる予定だ。
(尾張正博)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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