F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F速分析:SCが演出。ハミルトンの限界走行

2014年9月22日

 首位ハミルトンが31周目走行中、後方でクラッシュが起こります。ザウバーのエイドリアン・スーティルと、フォースインディアのセルジオ・ペレスが接触し、ペレスのフロントウイングが脱落。コース上にカーボンパーツが飛び散ります。これでSCが出動。このタイミングにまっさきに反応したのはアロンソでした。

 トップ4台に限って言えば、この時点で首位ハミルトンと2位アロンソは、タイヤ交換義務を果たしていません。このSCのタイミングで、ふたりの選択が分かれます。26周目にタイヤを交換したばかりのハミルトンはそのままコース上にとどまることを選択しますが、これはSCが解除された後、2番手のマシンとの間に大きなギャップを築かなければならないことを意味します。1回のピットストップで失うギャップは、ここシンガポールの場合は約27秒と大きいものでした。一方アロンソはすぐにピットに入り、タイヤをSに交換して4番手で復帰、レッドブル2台と戦略を合わせ、コース上での勝負に挑むことを選びます。

 SCが解除されるのは38周目から。ここからハミルトンは飛ばしに飛ばし、ベッテルとの差を広げていきます。当初はベッテルよりも1周につき3秒程度速いペースで飛ばしますが、徐々にタイヤの性能は劣化していき、差が広がる度合いが減少していきます。そして52周目に「もう限界」とピットインしてSSからSに交換。この時のベッテルとの差は25.3秒でした。

 結局ハミルトンはベッテルの後ろでコースに復帰しますが、この時にはすでにベッテルのタイヤも劣化しきっており、コース上であっさりと首位を奪い返すことに成功します。ベッテルとの差を広げている間、ハミルトンは「プッシュし続けるのか、ペースを落としてタイヤを労わるべきなのか迷った」と言います。しかし、ここシンガポールはコース上で抜くのは非常に難しいサーキット。攻めに攻め、オーバーテイクを要するリスクを最小限に食い止めたところに、今回の勝因があったように思います。ただ、レッドブルとの間に27秒近くの差を築くことができるマシンは、今はこのメルセデスAMGだけ。その速さがあるからこそ、成し得た戦略と勝利だったとも言うことができるでしょう。





レース

6/28(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
6/29(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/30(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号