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【レースの焦点】2位を守り切った高いテクニックと渾身のドライビング、誇りを持って高速モンツァを戦い抜いたライコネン

2018年9月5日

 そんなメルセデスを祝福すべき表彰台は、ティフォシたちのブーイングに包まれた。決して褒められたことではないけれど、彼らの気持ちは分かる。モンツァに集ったファンはロッジアの接触を何度もリプレーで見たわけではないのだから、ベッテルはハミルトンの犠牲者。メルセデスのフェイクピットはルール違反。ハミルトンは8周も後でピットインし、さらにステイアウトしたボッタスは故意にペースを落としてライコネンのタイヤを潰しつつ、チームメイトを助けた。“レーシングスピリット”とはちょっと違うとティフォシは思う。

XPB Images

 実際、タイヤ管理に慎重なメルセデスが本気で33周の第2スティントに挑戦しようとしていたとは考えにくいが、彼らが口を揃えて「フェラーリとは逆の作戦に備えた」と主張する限り、FIAに取り締まる術はないのだが、チャーリー・ホワイティングは2015年イギリスGP後の見解を微妙に変化させ、“ゲームの一部”と言ってファンが抱えた疑問を一蹴してしまった。

“チーム関係者は、マシンに対する作業を要請された直前にのみピットレーンに出ることが許され、作業完了後は直ちに退去しなくてはならない”という規則は、厳然と存在する。メカニックやドライバーの安全を守るための規則だ。これまで、接戦になるたびメカニックがガレージから出たり入ったりしているのはメルセデスだけだったが、今回“ゲーム”が公に認めたことによって、多くのチームが倣う可能性、小さなチームほど混乱や危険のリスクを抱える可能性が高まることを、FIAは慎重に受け止めてほしい。

 ライコネンのファンでなくとも、世界中のF1ファンが彼の優勝とティフォシの笑顔を期待した。切ない結果になったけれど、ファンはキミをドライバー・オブ・ザ・デイに選んで讃えた──。敗れはしても、2位を守ったのは彼のテクニックと渾身のドライビング。誇りを持って、高速モンツァを戦い抜いた。

(Masako Imamiya)





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