【レースの焦点】偉大なるジル・ビルヌーブを思い出すための1日──ベッテルがレースで伝えたティフォシへのメッセージ/F1第7戦カナダGP
2018年6月13日
40年前にジル・ビルヌーブが果たした偉業と、そこから40年の歴史を刻んできたカナダGPはセバスチャン・ベッテルの心を寛がせ、より大きな使命を受け入れる懐の深さに自ら気づく機会を与えたかもしれない。
14年秋、彼がフェラーリへの移籍を発表した時、パドックの関係者が思い出したのは11年のモンツァ──レッドブルで優勝を飾ったベッテルが口にした「僕に足りないのは赤いスーツだけだ」という言葉だった。トロロッソでの初優勝は08年のモンツァ。レッドブルでは11年、13年にもイタリアで勝利した。50勝を飾っても、フェラーリでのイタリアGP勝利はまだ果たせていないけれど、ジル・ビルヌーブのサーキットで「言葉より、レースでティフォシにメッセージを伝える」ことができたから、今回の勝利は今までとちょっと違う。跳ね馬のフラッグを大きく振りかざして、イタリア国歌も歌いたくなる。
オーバーテイクのないレースが退屈だと言うなら、解決法は単純。無数の突起物を外し、マシンのフォルムをシンプルに美しく活かし、空力によるダウンフォースを制限するレギュレーションを考えればいいのだ。世界中のファンの心に刻まれたジル・ビルヌーブの魅力は、豪快にパワーを使ってマシンをスライドさせるスタイルであり、純粋なクリスタルのように透けて見える心であり、フェアなスピリットだった──。その一部だけでも許容できたなら、今日のF1もずっと魅力的になる。
XPB Images
(Masako Imamiya)
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6/8(土) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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※カナダGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※カナダGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |