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【レースの焦点】完璧に秩序だったメルセデス。負けられない一戦でハミルトンが“笑顔”の快勝

2017年4月11日

LAT


 とりわけ、リカルドとの攻防は中国GPのハイライトシーン。

「ターン4から上手く加速した僕は、ダニエルがターン6に向かってインのラインを守っていることを確認し、それならアウトから、ブレーキをぎりぎりまで遅らせて攻略しようと決心していた。彼がロックアップしなかったのは幸い。もしそうだったら逃げなくちゃって、ミラーでレッドブルの位置を確認していた。出口では汚れた路面でホイールスピンして僕らはサイド・バイ・サイドになったけど、彼は本当に寄せてきたし、僕も押し返そうとした──。でも、楽しいバトルだったよ。

 メルボルンでも見られたとおり、今年のマシンではオーバーテイクが難しい。だからドライバーは強く主張することが必須だし、それが本来のあるべき姿だと思う。フラップを寝かせただけで何もしないで抜けるなんて……」オーバーテイクじゃない。

 ベッテル vs リカルドの攻防がF1クラスの技術、闘争心とリスペクトの最高のバランスで実現したものである一方、16番グリッドからスタートして1周で7番手までポジションアップしたフェルスタッペンは、タイヤを通して路面を感じ取る天才的な野性の持ち主。広大なサーキットで、湿ったパッチが残った状態で、見事に進むべき道を見極めていった。しかも、インターミディエイトを保たせるために、ウエットパッチを選ぶことも忘れずに。

「1ラップで9台は、悪くないよね? 僕が気をつけたのは、インターミディエイトからドライの交換を早まらないことだった」

 完全なドライコンディションではまだメルセデス、フェラーリに追いつけないレッドブル。フェルスタッペンの勝因は“序盤だけのインターミディエイト”というチャンスを最大限に使い切ったことにある。

「フェラーリだけじゃなくて、他にも速くなるチームがあるはずだから、戦う相手がもっと増えるともっと楽しい」と、勝者ハミルトンは言った。圧倒的なメルセデスで走ってきたからこそ口にできる言葉は、決してリップサービスではない。

 レースを楽しめること、それが何よりも大切。表彰台の3人の笑顔を見れば、ファンの期待も明るく膨らむ。バーレーンGPがさらに楽しみになる。

(Text:Masako Imamiya)





レース

7/5(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
7/6(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/7(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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