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ホンダ密着:技術開発の進化に手応えも、悔やまれるノーポイント

2016年7月11日

 しかし、長谷川総責任者はそのミスを責めることはなかった。それは、ホンダが苦しいときにアロンソが耐えてくれていたことを知っているからである。

 それは12位に終わったジェンソン・バトンに対しても同じではないだろうか。もし、Q1でリアウイングに不具合が発生していなければ、Q2に進出して、もう少し上のポジションからスタートし、入賞していた可能性は高い。それはアロンソがロズベルグに次ぐ2番目に速いファステストラップを刻んでいたことでもわかる。シルバーストンでホンダは、フォース・インディア、トロロッソ、ウイリアムズと互角の戦いをしていた。しかし、予選とレースでひとつずつ犯したミスで、結果としては12位、13位に終わってしまった。

「技術開発で進化していることは確認できました。でも、レースがうまく行かず、その進化を結果に結び付けられなかったことが残念」
 入賞できないことを悔しく思えるだけの実力が、いまのマクラーレン・ホンダにはあることを確認できたイギリスGPだった。

(Text : Masahiro Owari)





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