──ルノーのパワーユニットは、どんな印象でしょうか。
ベル:今シーズン仕様のパワーユニットに、どれだけのトークンを使用したのかについて話すことはできない。だが、かなり多くのエリアで改善が行われており、ルノーの仕事に満足している。これはマニュファクチャラー間の性能差を是正するために改善されたトークンシステムに助けられたところもある。テストでは序盤ターボに問題が起きたが深刻な問題ではなく、すでに解決している。それ以降トラブルはなく、信頼面での向上は、うれしい驚きだったよ。
パルメイン:うちのチームがルノーのパワーユニットを使用するのは2014年以来だけど、当時に比べてパワー、ドライバビリティ、ソフトウェアの面で大きく改善している。はっきり言って、2年前に搭載していたものとは、まったく次元が違うパワーユニットになっている。
──今年はドライバーラインアップも一新しましたが、どうでしょう?
パルメイン:ケビン(マグヌッセン)はテストで、ほぼ予定どおりのプログラムを消化した。かなりのマイレージを走り込んでおり、開幕戦へ向けて準備は整っている。一方、ジョリー(パーマー)に関しては、不運にも彼が担当する日にトラブルが連続して発生してしまい、必ずしも理想的なテストだったと言えない。だが、最終日は良いかたちで仕上げることができたので、あまり心配はしていない。
ベル:ふたりとも、よくやっている。すでにF1の経験が1シーズンあるケビンについては心配していない。ジョリオンは最後のテストでギヤボックストラブルに見舞われて、フルレースシミュレーションが行えなかった。しかし、いくつかの行程に分けて、実戦感覚のテストは済ませているから、開幕戦に向けて不安はない。とはいえ、我々の現時点での目標は、とにかく完走することだよ。
(尾張正博/Text : Masahiro Owari)