森脇の視点:2016年ニューマシン、ここが気になる
2016年3月6日
走っているクルマには、いつも正面から風が当たっているわけではなく、斜めになっている状態のほうが、ずっと多い。それを考えると「親指」が飛び出ているより、メルセデスのようにシンプルな形状が有利なはずです。ただ、メルセデスのようなノーズでクラッシュテストをパスするのは、かなり難しいのかもしれない。それで「親指」を付けて、なんとか空力と強度の折り合いをつけている。どのチームも時間との戦いであり、苦肉の策ということでしょう。
空力面だけ考えても、ノーズの部分は難しいんです。レギュレーションに合わせてノーズの先端を低くすると、メインウイングの中央を通る風が少なくなって、後ろに悪影響を及ぼすこともある。それを回避するにはノーズを短くしてフロントウイング後端まで下げることです。あるいは「親指」だけ下げておいて、あとは上にあげて空気を通したほうが良いという判断もある。ノーズ形状はサイドポンツーンから後ろのほうまで全体に影響することなので、どうバランスさせるか、そこにチームの考え方が出る。
フォース・インディアの、ノーズに穴を開けた形状は、よくわからないですね。昨年型の実物を見たんですが、あれは良い方法なのかどうか? ウイリアムズのような「親指」タイプは考え方が理解しやすく、シンプルな解決策だと思います。
メルセデスはバルセロナ・テストで、さらに新しいノーズを投入してきました。フロントウイングの中央部にマウントしている部分が、すごく少なくなっているものです。あくまでテストとは言え、あれで剛性を確保して、効果が得られるという確信を持って用意したんでしょう。いまはコンピュータ上のシミュレーションで“クラッシュテスト”ができますから、どんどん無駄は少なくなっているはずです。
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※カナダGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※カナダGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |