続いて、レーシングディレクターを務めるデイブ・ライアンも今季への期待を語っている。ライアンは、かつてマクラーレンでスポーティングディレクターを任されていた大ベテランだ。
──新しい役職に就いて約3カ月、どう過ごしてきましたか。
「とても忙しい期間だったけれど、チームに加入してからは思うことのすべてを確認する作業をしてきた。規模は小さくも素晴らしい作業で、大きな一歩を踏み出すためのポテンシャルと展望、それに志がある。今シーズンに向けては多くの準備が必要だ。一昨年の冬の状況を考えると、昨年チームは見事な仕事を成し遂げた。今シーズンはこのパッケージとともに、細部に至るまでプロフェッショナルなレースチームでなければならない。そこに意識を集中していく」
──新たな技術パートナーとチームとの関係は?
「素晴らしく良いものだ。メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインとウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングのスタッフは十分な期間をファクトリーで過ごしており、どちらの本拠地も我々のいるバンベリーから1時間もかからない。つまり必要なリソースやサポートは、いつでも受けられる体勢だ。全員が我々のファクトリーで密に仕事をしており、なごやかな関係を築いている。仕事の移行もスムーズに進んだ」
──ドライバーに関しては、どうですか。
「パスカル(ウェーレイン)とリオ(ハリアント)は、チームにとって素晴らしい要素だ。若くて野心があるが、きわめて経験豊富なドライバーで、多くの才能とポテンシャルを秘めている。彼らがマノー・レーシングからF1デビューを果たすことを、とても誇りに思っている」
──今シーズンのマノー・レーシングには何が期待できるでしょう?
「堅実で、競争力があること。他のチームの引き立て役はもう終わりだ。チームのひとりひとりが、あと数週間に迫ったメルボルンでの開幕戦を楽しみにしている。すべての分野で改善が必要なことはわかっているし、ライバルを過小評価することもないが、素晴らしい人員と、メルセデスやウイリアムズといった最高の技術パートナーを得た。あとは我々が結果を出すだけだ」
(Translation:Akane Kofuji)