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【レースの焦点】別人のような変化、“弱音”の裏側

2015年12月1日

 この3戦で特徴的なのは、Q1とQ2ではハミルトンに先行を許しつつ、Q3で一気にタイムアップしてくるロズベルグのアプローチ。それはきっと「ポケットに隠していた速さを最後の瞬間に取り出してくる」という、チームメイト同士の勝負では知られた戦法とは少し違う。金曜のFP1を走り始めたところから準備を行い、FP2でオプションタイヤを履いたときから整然と組み立てられた、ロズベルグの方法論に基づいたものなのだ。レーススタート時に履くことを考慮して、Q2ではタイヤへの負担を抑えるため、Q3ではタイムの伸びが大きくなる。物理的にも、チームメイトに精神的なダメージを与える意味でも、有効なアプローチだ。

 こんなに冷静に週末を組み立てていけるのは、タイトルの可能性が消えてプレッシャーから解放されたせいかもしれない。予選の戦況が一変したのは、ハミルトンが言うように、シンガポール以降メルセデスがセットアップの仕方を「抜本的に」変更した結果、ロズベルグのドライビングスタイルですばやくバランスを見出せるマシンになったせいかもしれない。理由はともかく、外から見ていて明白なのは、メキシコGP以来ニコ・ロズベルグというドライバーのイメージが大きく変化したことだ。

 エルマノス・ロドリゲス・サーキットでゴールしたあと、私たちが目にしたのは「自分がどう見えるか」ということを気にするような幼さを残した青年の表情ではなく「これが本当の自分だ」と自然に主張するドライバーの、誇りに満ちた顔だった。チームメイトのミスに頼らず実力で勝利したのはスペインGP以来のことだったが、バルセロナの表彰台とメキシコの表彰台では、ニコ・ロズベルグは別人のようだった。きっと本人が言うとおり、努力を重ねて進歩した結果、ポールポジションを獲得するだけでは足りないことを痛いほど経験し、スタートを磨いた。1コーナーに向かってアウト側に位置する1番グリッドから、リスクがもっとも少ない走行ラインも抑えた。

 何よりも大きいのは「ハミルトンとて同じマシンで自分の後ろにつけば、自分以上のことはできない」と、自らに証明できたことだった。乱気流が影響してフロントタイヤが負うダメージは同じ。それなら無理に引き離すより、真後ろに引きつけて支配してみせよう。インテルラゴスのセクター3は横方向にもGがかかるため、DRS圏内に迎えても、ハミルトンのタイヤを傷める策が有効だった。逆にストップ&ゴーのアブダビでは一度もDRSの危機に身をさらすことはしなかった。





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